はい、こんにちは。10月23日の正午12時からGoogleの社員がQ&A形式でサイト運営の疑問などに答えてくれるウェブマスターオフィスアワーが行われていました。たまたま時間が合ったの備忘録ついでにメモしておきます。
どうやら今回は前回開催されたCSS NITE36も踏まえての内容のようでございます。
30分程度の動画ですので、まだ見ていない人はこの記事を読むよりも実際に見たほうが良いと思います。
⇒https://plus.google.com/u/1/events/c89u2h9p6vi1e0ud2dh7hfa3988
もう一度書きますが備忘録です。基本的にGoogleのチームの人が話したことをザクッと書いています。
文中この青枠で囲んでいるところはそれを聞いた私の感想です。
目次情報
ウェブマスターオフィスアワーの質問と回答
一気に紹介していきます。
コンテンツのオリジナリティーについて
質問
キュレーションサイトってどうなの?コンテンツのコピーじゃないの?
キュレーションサイトであったとしても付加価値を提供しているのであれば、ガイドライン違反にはならない。但し、引用しただけとか、他人のコンテンツを無断に盗用してそれをオリジナルと見せかけてトラフィックを得ているサイトはガイドラインに違反する可能性が高い。
参考:無断複製されたコンテンツ | 品質に関するガイドライン
キュレーションサイトとはnaverまとめとかの事を指します。バイラルメディアとは厳密に言えば違うけれど、バイラルメディアでも同じようなことやってるので個人的にはもう一緒くたでもいいのかなと思っています。ここは非常に難しい問題で特に解決点は見られず。
本当に上手いことキュレーションしている人は結構少なく、ただ1つの記事をそのまま引用している人も多いのでこういう問題になります。
コピーコンテンツへのGoogle側の対応は?
DMCAに違反するものに関しては申請していただければ著作権法上問題があればきっちりと対処する。データも公開している。
Googleはどれがオリジナルサイトであるかきっちりと判別出来るように日々努力していますが、まだまだ現実には全て対応できているわけでは有りません。例えば先程のキュレーションサイトやバイラルメディアにコンテンツを登用されると、オリジナルがコピーコンテンツとして判断されてペナルティーを受ける可能性も有ります。
そうならないためにもコンテンツ丸パクリされた!って場合にはDMCA侵害を申し立てるのが賢明です。申し立ての仕方は下記記事を参照にして下さい。
参考:無断コピーされたコンテンツをGoogleのインデックスから削除する方法 〜 DMCA侵害申し立てフォームから送信可能 | 海外SEO情報ブログ
ウェブマスターにとってのコピーコンテンツ対策とは?
ブログやサイトに著作権の利用に関する連絡先を入れるといいんじゃないかなという回答有り。もう一つはGoogleに対してはスパムレポートを送ってもらう。あとは先ほどのDMCA侵害の申し立てもしよう。
著作権の利用に関する連絡先~というのは「もしブログやサイトを引用されるのであれば一言ご連絡下さい」って事を書いておいて下さいってことです。確かに心理的にそういうのが書いてあると面倒くさくてこのサイトからはコピーするのやめとこ!ってなるかもしれませんね。
自分たちで出来るコピーコンテンツ対策としてはやはり鈴木さんのブログの下記記事が役に立ちます。
参考:スクレイピングを防ぐための現時点でもっとも効果的な方法 | 海外SEO情報ブログ
スクレイピングは完コピの事なのでオリジナルであることをGoogleに証明するという意味で。
再審査リクエストについて
手動による対策の審査は目視で実施していますか?
手動対策への審査は日本語が分かるメンバーが目視で実施していますとのこと。
再審査の返事が来ない場合はどうしたらいいですか?
基本的には再審査が終わった場合にはメールなりメッセージで連絡がくるので待って下さい。但し2,3週間たって返事がない場合は何かしらの問題が出ている可能性が有るのでもう一度再審査を送ってくれたほうがいいかもです。
再審査リクエストを督促すると即効で解除不可の通知が来る!なんて噂も有りますが、それはもしかしたら既に再審査リクエストは「解除不可」で終わっているのにウェブマスターに結果が送信されておらず、督促リクエストで「あっ忘れてた!」と急いで返信を送るからそういう事になるかもしれませんね。
不自然なリンクのケース:ウェブマスターツールの「サイトへのリンク」で表示されるべきリンクが少ない。どうしたらいい?再審査時に伝えるべき?
ウェブマスターツールは全部のリンクが表示されるわけではない。但しウェブマスターにとってはそのリンクを見てそこから傾向を掴んで対処するとか、契約しているSEO業者とかに頼んで処理をしてもらう感じでもOK。
しかしどう考えてもこれで解除されないのはおかしいという時はフォーラムで問い合わせたり、再審査リクエストして下さい。(この一文はちょっと自信ないです。)
うーん。ここは難しい問題。サードパーティ製のリンク探査ツールを使えばWMTで表示されているリンク情報よりも詳しいリンクを見れますが、費用は結構かかります。それをただのブロガーがやるとなると難しいので、ウェブマスターツールで全リンク表示させてくれることを希望
モバイルについて
ここは本日アメリカにいたGoogleサーチクオリティーチームの男前・長山さんが答えていました。
PCとスマホでアルゴリズムは今後変わる?
イベント(CSS NITEの事)でも話したように、PCに向かっている時とスマホに向かっている時でユーザーエクスペリエンス(UX)はちがう。レスポンシブデザイン(どのようなサイズの画面でも綺麗に表示されるサイト)はどんな場合でも綺麗に見えるようになっているけれどそうじゃない場合はスマホでPCを見るのは大変。その辺りを考えていく必要がある。
現在Googleではモバイルじゃないサイトはユーザーに対して「このサイトはモバイルに非対応です」ってことを検索結果で伝えるようにしたり色々実験しています。とのこと。
僕が聞き漏れていなければですが、PCとスマホでアルゴリズムが変わるか否かについては明言されていなかったです。そんなことよりユーザーエクスペリエンスつまりユーザーの利便性を第一に考えればそれがSEO対策になるっしょという感じの発言でした。
「レスポンシブではなく、userAgentで端末判断してスマホ表示するときに、最近のアンドロイドスマホ端末がmobileが非表示の商品があるようです。おすすめの判別方法はありますか?
前提としてuser agent文字列内にモバイルが入っていない端末に関してどうすればよいか?の場合として捉えて回答していく。
もし、そうだとしたら基本的にはモバイルであることを自ら申告していないアンドロイド端末に関しては恐らく自分は画面が大きいからモバイル端末であることを申告しなくても良いと判断しているのでは?と思うので別に何かする必要も無いのかなと思う。UXを考えれば例えばタブレットに関してはデスクトップ形式で表示させた方が良いってのは有る。
仮に画面小さいのに申告していない端末があるならGoogleに教えてくれると良いかも。
ここは技術的な話なのでちょっと難しく僕もあんまり分かっていませんので参考程度に。
https対応について
優先順位を高く実装したほうがいい?
基本的には優先度高めで実装したほうが良い。Googleとしても検索結果に反映させる要素としてアナウンスしたのは御存知の通り。ユーザー目線という観点からもやったほうがよい。
なお、上述のモバイル対応がまだ終わっていない場合には優先すべきなのはサイトのSSL化ではなくモバイル対応とのことでした。
サイト全体をSSL化した方がいい?フォームページ等だけでOK?
サイト全体かな。
ここもTLSとか技術的な話だったのですんごい簡潔に書きました。
https化に関してはその他の評価要素が全く同じ場合にhttpsサイトを上位に表示させるレベルというくらいのものなので当ブログでは現時点で対応する予定は無いです。
参考:『HTTPSをSEOで優遇』 SSL化を推奨するアルゴリズム導入をGoogleが公式発表 ++ SEO HACKS公式ブログ
十分な付加価値のないアフィリエイトサイトについて
・十分な付加価値のないアフィリエイトサイトによるガイドライン違反の基準はどのように設定されている?
・アフィリエイトサイトって嫌われているんですか?
Googleは別にアフィリエイトサイトのプログラムを嫌っているわけでは有りません。好き嫌いとかは無い。僕らがどうこういう話ではない。
ただ、検索結果上で容易にアクセスを得て、お金を稼いでってのを過度に/無理矢理やってるのならダメでしょう。実際そういうことが往々にして有るので十分な付加価値の無いアフィリエイトサイトはガイドライン違反になります。
結論、ユーザーの価値の有る情報を提供していればOK。もっと具体的に基準って無いの?って言われる事もあるがユーザーのことを考えているかどうかが第一。自分で何かWEB上で探しものをしていて「うわっこのサイトは嫌だな・・・」という経験をしたことが有るならその肌感覚を忘れずに、それを反面教師としてサイト作成に取り組んでいけばいい。
アフィリエイトタグの有無はガイドライン違反の判定基準に入っている?
アフィリエイトタグの有無でガイドライン違反を判断するとこは有りません。
金谷さんが補足でやはりアフィリエイトサイトを作るなら十分な付加価値を付けることはもちろん、サイトに独自性を持たせると良いかも。どうしてもアフィリエイトサイトは同じような記事になりがちなので、同ジャンルの他のサイトとは違いますよ!ってことをアピールするのが大事だと思う。
このブログもある程度のアフィリエイトリンクが入っています。個人的にこのブログはアフィリエイトリンクがあまり入らないように記事作成をしていますけどね。
まぁでも芋づるペナルティーとか色々アフィリエイト界隈では話題になっているので鵜呑みに出来るか?というと・・・・ですね。
その他の質問
ペンギンアップデートはいつ来ますか?
ペンギンアップデートはもう来た。
インデックスを避けるべきコンテンツがあれば教えて下さい
検索結果に出てほしくないページか否かで判断するのが良い。例えば極端に言えば個人情報が掲載されているページなど、それが検索結果に表示されることでユーザーに被害が被るページはノーインデックスなどの処理をすべき。
但し、過剰なノーインデックスはあんまりよろしくない。GoogleはユーザーにとってこのURLは価値があるのか無いのかを判断しており、その検索クエリをキーボードに叩いたユーザーが求めている情報に合致しないと記事であると判断した場合には検索結果の1ページ目には出さないように努力している。
このGoogleがユーザーが求めている情報と合致しないものを1ページ目に出さないようにする。ってどうしてるのか気になりますよね。WEBサイトやブログはそれぞれの媒体でゴールが違いますから、ある程度どのサイトやブログでも測れる指標を使用しなければ不公平になります。
では、そのどのサイトやブログでも測れる指標って何なのか?と言えば、直帰率とか滞在時間とかになると思うのですが、Googleは直帰率や滞在時間はアルゴリズムに反映させていないと言っています。僕は多いに検索結果に反映されていると個人的に思っているのですが本当のところはどうなんでしょうね。気になります。
サーチクオリティーチームについて
日本のチームは何をしている?ゴールは?
日本だけでなくアメリカであろうが欧州であろうがどの国も関係なく基本的に同じ事をやってる。ただ、スパム対策チームもあればアルゴリズムの改善を起こっている人もいれば、品質の高いサイトを作り方を教えるチームもある。色々有るんだ。
ゴールとしては結論、検索ユーザーが求めている情報にすぐにたどり着けるようにすること。
Matt Cuttsと仲良い?
結構仲いいよ。アドバイスしてくれたりするよ。
個人的に一番気になったセクションでしたが、非常にほのぼのした感じで終わりました笑
感想
まぁ30分聞いてみて、やはりユーザー目線でサイトづくりを行うことが重要ってことだなと感じます。ただそれだけ。今日のウェブマスターオフィスアワーは下記よりご覧になれます。
⇒https://plus.google.com/u/1/events/c89u2h9p6vi1e0ud2dh7hfa3988