2015年5月の平均気温が、全国の観測地点の多くで観測史上最高を記録したそうですね。夏本番は言い過ぎですが、気温の高い日が続いています。
そのため、かいた汗を流すのに、シャワーを浴びる機会が増えている人もいるのではないでしょうか?さらに気温が上昇すると、シャワーを含め「水」の利用量が多くなる事は間違い有りません。
そこで、水道料金を抑える為の「節水グッズ」をまとめてみました。では行きましょう。
家庭内でよく水を使う場所といったら
家庭で水を使用する場所は?と質問されたら、何箇所かすぐに思い浮かぶと思います。では、それらを水道使用量の多い順に並び替えるとなるとどうでしょうか?ライフスタイルにもよりますが、水道使用量に占める割合は以下のようになっています。
- 1位・・・お風呂(40%)
- 2位・・・トイレ(22%)
- 3位・・・キッチン(17%)
- 4位・・・洗濯(15%)
- 5位・・・洗面所(6%)
出典:前回の記事
今回紹介する節水グッズはあくまでも「こういう水の代金を節約するグッズが有るよ~」という紹介です。一応、本文中では分かりやすくするために、人気の個別商品(俺調べ)を例にして紹介していきます。
水道料金は、1L当たり0.3円で計算していきます(地域によって単価は異なります)。
お風呂の節水グッズ
家庭で一番水道を利用するのが「お風呂」です。ここでしっかり節水出来れば、水道代をかなり抑える事が出来ます。さらに、お風呂は「水」ではなく「お湯」の利用がほとんどなので、ガス代(又は電気代)の節約にも繋がり「一石二鳥」です。
水道利用量を約50%も節約出来るシャワーヘッド
紹介するのは「浄水シャワーヘッド はつらつシャワー」です。
節水のポイントは二つ有ります。
- 水が出てくるスクリーンの穴を小さく、かつ少なくする事で、水道利用量を減らせて「約10%」の節水が可能です(水圧は弱まりません)。
- シャワーヘッドの取っ手部分に、止水ボタンが取り付けられていて、小まめに止水する事で「30%~50%」の節水が可能です。蛇口に手を伸ばす必要が無いので、かなり便利な構造です。
一般的なシャワーヘッドは、15分間でおよそ200Lの水を使用します。はつらつシャワーにする事で、約50%つまり100Lの節水効果が有り、水道代に換算すると30円(0.3円/L×100L)の節約が出来ます。1月では「900円」の節約効果です。シャワーを利用する頻度が多ければ、効果が増幅する事になりますね。
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炊き過ぎ・沸かし過ぎを防止出来る風呂ブザー
紹介するのは「風呂っピー」です。
「風呂っピー」はお湯の「水位」や「温度」を設定出来て(水位は手動)、それらに到達した際に「ブザー音」で通知してくれる便利なグッズです。
全自動給湯機が設置されていないお風呂では、お湯張りをした事を忘れてしまうと延々とお湯が出続けてしまい、かなり水道代を無駄にしてしまいます。例えば、料理やテレビなどで2時間ぐらい放置していたら、200Lのお湯を張るのに30分ぐらい掛かるとして、およそ600L分のお湯を垂れ流しにしてしまうわけです。
金額にすると約180円(600L×0.3円)となり、これにガス代が加わる事になります。
風呂っピーを設置する事で、無駄以外の何者でもないお湯の垂れ流しを防ぐ事が出来ます。
ただ、風呂っピーのブザー音は、85デシベル(窓を開けた地下鉄の車内ぐらい)とかなり大きいので、隣から苦情が来る恐れも有ります。そのため、音の出る場所にシールなどを貼って、音を小さくしましょう。これでちょうど良い音になるみたいですよ。
追い炊きを節約出来る保温ヒーター
お風呂の節約グッズの最後を飾るのは「沸かし太郎」です。
追い炊き機能が付いていないお風呂に利用する事で、年間で約80,000円の節約になります(節約出来る光熱費(水道代+ガス代)-使用する電気代)。
出掛ける前に、前日の残り湯に「沸かし太郎」を入れておけば、帰宅後すぐに暖かいお風呂に入れる便利グッズです。夏場というよりは冬場に重宝しますね。
お湯の入替頻度・浴槽の掃除を抑えるお風呂の浄水器
お風呂のお湯は毎日入替していますか?浴槽にお湯を張ると、それだけで約200Lほど水を使用します(ガス代等も発生)。お湯の入替頻度を減らせば、節水する事は出来ます。
しかし、垢などが浮いて汚くなってしまいますよね。「毎日綺麗なお風呂に入りたい気持ち」と「節水」との板挟みになってしまうわけです。
そんな悩みを解決してくれるのが、お風呂の浄水器「せっすい君」です。
「せっすい君」は週1回のお湯の入替でも、綺麗なお湯を保つ事が出来ます。つまり、1月で5回だけお湯を入れ替えれば良い事になります。お湯を張るのに約200L必要だとすると、約25日分の5,000Lを節水出来る事になるわけです。
水道代に換算すると、1月で5,000L×0.3円/L=1,500円を節約する事が可能です。また、浴槽の掃除をする時間も省けるのも、主婦には嬉しいポイントではないでしょうか。
ただ、「せっすい君」は価格が約30,000円と、少し値段が高いのがネックです。
高めの価格をどうにか出来ないものかと情報を探していたら、「せっすい君」の交換フィルターに、以下のようなレビュー情報が有りました。
「せっすい君」に使用されている「ろ過フィルター」を浴槽に浮かす事で、汚れを吸着してくれてお湯が綺麗に保てる。
ろ過フィルターは「2個で約5,000円」なので、本体ではなくフィルターのみを利用するのも有りかもしれませんね。
トイレの節水グッズ
10年ぐらい前までは、トイレの水道使用量が一番多かったようです。使用量が減った理由は、トイレの節水技術の向上が挙げられます。それでも、使用量の多さは「2位」となっています。
トイレの節水技術に頼るだけでなく、節水する努力もして、水道代を節約していきましょう。
なお、トイレの使用水量が多いならリフォームも考えて見たほうがトータルで節水・節約効果が有ります。こちらも参考にどうぞ。
節水型便器でトイレの節水を大幅加速~水道代の節約効果は?
トイレの排水量節約グッズ
紹介するのはアメリカで600万個、日本で54万個の販売実績がある「NEWドルフィンセーブ」です。
「NEWドルフィンセーブ」はトイレのタンク内に設置し、排水量を調節(9段階)して水道代を節約する事が出来ます。取り付け時間は、約10分の簡単作業です。
タンクのあるトイレにしか設置する事は出来ません。
排水に利用する水量は最新式の節水トイレなら約5L、少し古いトイレなら約10Lかそれ以上となっています。家のトイレが少し古いなら、NEWドルフィンセーブを設置する事で、最新式の節水トイレと同等の排水量に調節する事が出来るかも。
1回の排水で「最大5L」の水道水を節約出来ます。4人家族を想定すると、1日に1人5回トイレに行けば「100Lの節水」、「30円(0.3円/L×100L)の節約」が可能です(月間900円、年間なら10,800円の節約に)。
自宅トイレがINAXの場合は、付属品が別途必要になるので、注意してください。ただ、排水量を制御してくれるグッズを使うと、キッチリ汚物を流せないなんて事になる可能性が有ることには要注意。
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キッチンの節水グッズ
キッチンでは、料理中だろうが片付け中だろうが「水」の利用が欠かせません。毎日利用するため、水道利用量はトイレに次いで3位となっています。
「毎日利用する」という事は、言い換えると「毎日節約出来る」と言えますね。(まぁ、水回りなんて全部そうか(笑))
水圧を下げずに節水出来るキッチンシャワー
キッチンの蛇口に取り付けて節水する「首振り節水キッチンシャワー」を紹介します。
首振り節水シャワーを取り付ける事で、4人家族の場合で1日20円、年間7,300円の節約をする事が出来ます。
節約以外のメリットは、固定式又は稼動範囲の狭い蛇口の場合に、首振り機能が付いているので使い勝手もUPします。また、水の出方を「シャワー」と「ストレート」に切り替えれるのも、嬉しいポイントです。
溜め洗いに便利な洗い桶
お皿を洗う時に、水を流しっぱなしにしていませんか?そんな事をしていたら、せっかく蛇口に節水シャワーヘッドを付けても、効果は半減です。今回紹介する「Silicon washing-up boul」を利用して、さらなる節水に努めていきましょう。
オススメする洗い方は「溜め洗い」です。水を溜めて洗剤を入れた洗い桶に、使用したお皿を少しの間浸からせておく事で、汚れが簡単に落ちていきます。皿を1枚1枚スポンジで力いっぱい擦るより、手間いらずで節水する事が出来ます。
水道を1分間流しっぱなしにすると、およそ12Lの水が無駄になります(蛇口の開閉度90°)。皿をスポンジで擦ったり、皿を持ち替えたりするなど、水を使わない作業が合計で3分あったとしたら、約36Lの水を無駄にする事になります。
洗い桶(最大容量7L)に6Lほど水を入れて溜め洗いをする事で、1回で約30L(約9円)節水出来ます。
節約以外にも、以下のようなメリットが有ります。
- シリコン製なのでコンパクトに折り畳める(持ち上げる事なく、排水出来ます)
- シンクも食器も傷付けない
- 脚が付いているので、洗い桶の下に汚れが溜まり難い 等
汚れを落としやすいスポンジ
お皿や調理器具を洗う時に、汚れが落ちにくいスポンジを利用していると、綺麗にする為に結局水を多く使ってしまう事になります。これでは、洗い桶やキッチンシャワーで節水しても効果は半減してしまいます(家事の時間も長くなってしまいますよね)。
そこで、汚れを落としやすい、かわいいスポンジ「海をまもるくらげ」を紹介します。
スポンジの両面は、マイクロラバー加工が施されているので、水だけで汚れを落とす事が出来ます。また、手のひらサイズ(9×7.5×3.3cm)なので、お皿の隅など細かい所にもフィットします。
汚れをサッと落とす事で節水も出来て、さらに家事の時間も短縮出来る優れ物の「スポンジ」です。
洗面所やお風呂の掃除にも利用出来ますね。
洗濯の節水グッズ
洗濯は、家族がいれば、ほぼ毎日行う家事ですよね。洗濯機のサイズにもよりますが、1回の洗濯で約100L(洗い+すすぎ2回)の水を利用するでしょうか。洗濯に利用する水を、節約する方法は「風呂の残り湯の利用」です。
風呂の残り湯は、暖かいので汚れが落ちやすいメリットも有ります。
風呂の残り湯を汲み上げるポンプ
洗濯機に「汲み上げポンプ」が付いていない場合には、こちらの「FEEL」がオススメです。
残り湯を利用して節水すると、1回で約70Lを節水する事が出来ます(仕上げのすすぎ以外の部分)。つまり、70L×0.3円=21円/回の節約です。毎日洗濯をする家庭では、年間で7,665円(21円×365日)も節約する事が出来ますね。
気になるのは、残り湯を汲み上げるのに必要な電気代です。「FEEL」は、70Lを8分で汲み上げる事が出来ますが、その際の消費電力は5W以下なので、汲み上げにかかる電気代は1円にもなりません。
そのため、電気代を気にする事なく節水出来ます。
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洗面所の節水グッズ
最後に、洗面所の節水グッズの紹介です。洗顔や歯磨きなど1回の利用時間は短いですが、毎日必ず行う事なので、節水すべきポイントです。
水はねも防げる節水コマ
洗面所の蛇口に取り付ける泡沫節水器「意地でも節水」は、3種類のセービングバルブが有り、お好みの水圧に調整する事が出来ます(変更する時は交換作業が必要です)。
「意地でも節水」は30~50%の節水効果が期待出来ます。金額にするとどれくらいになるか計算してみましょう。
洗顔と歯磨きの一般的な蛇口から水を出している時間を合計で1分としましょう。この1分の間に約12Lの水が流れ出る事になります。「意地での節水」を取り付ける事で約4L~6Lの節水が出来ます。
つまり、洗顔・歯磨き1回当たり1.2円~1.8円(4L×0.3円/L~6L×0.3円/L)の節約となります。1日に3回洗顔・歯磨きをする場合には、3.6円~5.4円/日の節約ですね。(月額では108円~162円、年額では1,296円~1,944円)
この金額は洗顔・歯磨きだけの場合ですので、手洗いやその他の使用量も考えると、もっと節約をする事が出来ます。
節約以外に、「意地でも節約」は流水を泡沫にする上に、設置する事で落下する水の距離が短くなるので、水はねを和らげる効果も有ります。
吐水量を抑える節水ハンドル
手で握って回転させるタイプのハンドルは、必要以上に回してしまう事が有ります(三角形のようなハンドル・円筒状のハンドルなど)。
これを防ぐ事が出来るのが「パドルレバー」です。
パドルレバーは、長い柄(10cm)が付いているので、回転させた時に壁等に当たる事で、無駄な開きを防いで節水に役立ちます。また、取り付け位置を変更する事で、回転範囲を調整出来るので吐水量の調整も行う事が出来ます。
洗面所の節水グッズは、キッチン等でも使えますね。
まとめ
色々な節水グッズを紹介してきましたが、如何だったでしょうか。色々な節水グッズが有りますね~「まだ使った事が無かった!」というジャンルのグッズが有れば、是非試してみましょう。