(photo by rainbow of credit-frankieleon)
はい、今日から為替手数料や海外送金のお得情報をまとめて行きたいと思いますが、まずはその第一弾が「国際キャッシュカード比較」です。海外に行った時に手軽に現金を引き出せるので有れば、便利なのは言うまでも有りません。
国際キャッシュカードが有ればショッピングモールなどに設置されているATMで預金を引き出すことが出来ますからね。一々レートの良い両替商を探して換金する手間が省けます。
なお、国際キャッシュカードは便利ですが、手数料で見るとそれ自体はそこまで有利なものでは有りませんので、換金する額の大小や国によって上手く使い分けるのが重要だと思います。
国際キャッシュカードのレート比較
注:調べてみましたが、国際キャッシュカードに関して全てのカードが網羅できているわけでは無いと思います。不足有れば教えて下さいね。
■新生銀行-インターナショナルキャッシュカード
ATM:PLUS
レート:Visaワールドワイドが定めたレートに4%を加算したレート(TTM)
出金手数料:無料
カード発行手数料:無料
国内のみの利用だと振込手数料が他行宛でも無条件で月1回無料になりますし、プラチナステージになると海外送金手数料も月1回無料になるなど、普段使いには便利な新生銀行ですが、国際キャッシュカードとしてはいまいち。
というのも為替事務手数料が「4%」もかかるからです。Visaワールドワイドが定めたレートは公表されていないので正確な為替レートは明細が届いてからしか分かりませんが、普通の為替レートに4%の手数料が上乗せされるということです。
為替レート100円で1,000ドルを引き出した場合には、4,000円の手数料が取られる計算になります。
■シティバンク-バンキングカード
ATM:主にPLUS。公式ページでは以下の様な場所で利用できると書かれています。
レート:日本のSMBC信託銀行店頭での「TTS」に3%を加えたレート(TTS×1.03)
出金手数料:200円(税抜)
カード発行手数料:無料
SMBC信託銀行も日本では新生銀行と並んで国際キャッシュカードとして有名ですね(シティバンクのリテール部門(個人向け部門)を譲り受けました)。ただ、こちらはTTSに3%の為替手数料がかかりますので、TTMレートに換算すると4%強程度の上乗せになるはずなので手数料的には良くないです。
TTM・TTS・TTBの違い~外国為替の顧客レートはどう決まる?
また、新生銀行と違って海外ATM利用手数料として都度200円(税抜)取られることになります(もちろん、現地でATM手数料がかかる場合は別途必要ですよ)。少額出金をすればするほど1回毎の出金手数料は重みが増えていきますので、そこは気をつけて欲しい所です。
SMBC信託銀行には米ドル決済専用キャッシュカードと呼ばれる、自分の米ドル普通預金口座から米ドルのままで出金出来るサービスが有ります。既に米ドルに換金されている銀行口座から引き出すので為替手数料がかからず多くの人が使っているサービスです。
但し、ATM手数料として2米ドルは取られます。
■世界共通キャッシュカード JTB MoneyT Global
ATM:PLUS
レート:Visaワールドワイドが定めたレートに4%を加算したレート(TTM)
出金手数料:200円(税抜)
カード発行手数料:500円(税抜)
国際キャッシュカードと行っていますが、日本では使えないようです。また、銀行口座ベースでは無いので、預入に振込元の銀行の振込手数料がかかる場合が有りますので特段利用する必要は無いかなと思います。レートも良くないですしね。
もし、利用する場合は住信SBIネット銀行などの振込手数料が無料になる銀行を入金元にすると良いでしょう。他行宛振込手数料が無料になる銀行一覧ページも参考に。
国際デビットカード関連
今CMで話題のvisaデビットカードも国際キャッシュカードとしてATM引出しやショッピングに対応できます。詳細は下記記事を参照して下さい。
Visaデビットカード10券種を徹底比較!審査の有無やキャッシュバック情報も!
これだけで終わりにするのも癪なので表を再掲。
最終更新日:2015年1月3日
*1 円換算は、visaインターナショナルサービスアソシエーションが定めたレートにこれらのレートを上乗せして算出。
*2 年間10万円以上の利用もしくは15歳~23歳の間は年会費無料
注目すべきポイントは「海外ATM手数料」と「為替レート」の所です。これをざっと見るとイオンデビットカードが飛び抜けてレートが良い事が分かります。
TTMで1.60%ですから、3%や4%かかるキャッシュカードやデビットカードより遥かにお得です。ちょっと簡単に計算してみますね。
前提:1ドル=100円で1,000ドル引き出す場合
■イオンデビットカードの場合-レート上乗せ1.6%
1,000ドル×100円×1.6%=101,600円。イオンデビットカードの場合は1,000ドル引き出そうと思ったら101,600円+216円=101,816円が口座から無くなります。
■新生銀行キャッシュカードの場合-レート上乗せ4%
1,000ドル×100円×4%=104,000円。ATM出金手数料は無し。
よって、海外ATMで現地通貨を引き出した際には、イオンデビットカードと新生銀行キャッシュカードで約2,200円程度もの差が発生することになります。これはかなりお得ですね。デビットカード・国際キャッシュカードなら現時点では断トツでイオンデビットカードがお得なのでは無いかと思います。
既に発行終了済みのメガバンク
一応多くの人がメガバンクで国際キャッシュカードを探すことになると思うので、メガバンク(三菱東京ufj、みずほ、三井住友)の国際キャッシュカード発行状況も書いておきます。
■三菱東京UFJ銀行
平成18年9月17日以降で新規受付終了済。既存発行者に関しては現時点では引き続き利用できますが、平成28年(2016年)2月13日を持ってインターナショナルカードの全てのサービスが終了するようです。
ATM:PLUS
レート:(VISAインターナショナル)の定めるレート×1.05(TTM)
出金手数料:100円(税別)
なお、UFJの国際キャッシュカードとしては既に紹介した三菱東京ufjvisaデビットカードがその代わりを担っています。。
■三井住友銀行
ATM:PLUS
レート:(VISAインターナショナル)の定めるレート×1.05(TTM)
出金手数料:100円(税別)
平成22年(2010年)5月24日より国際キャッシュカードの新規申込の取扱を停止しています。既に三井住友の国際キャッシュカードを持っている人は利用できますが、みずほや三菱東京ufjのようにいつ完全停止処置が行われてもおかしくは無いと思います。
そういえば、まだ無知だった頃に三井住友の国際キャッシュカードを作りに行った事を覚えています。まぁその時点で新規の取扱停止となっていたんですけどね、よくこんだけ無駄な手数料を払おうとしてたな~と思いますw
■みずほ銀行
みずほインターナショナルキャッシュカードは全ての機能を2014年2月28日で停止しています。よって、利用できません。
⇒みずほ銀行:みずほインターナショナルキャッシュカード海外サービス終了に関する重要なお知らせ
まとめ
海外の現地ATMから現地通貨を引き出すことが出来る国際キャッシュカード/国際デビットカード。見て頂ければ分かるように、私が調べた結果ではこのカテゴリーではイオンデビットカードが断トツで有利でした。
しかし、クレジットカードによるATMキャッシングやショッピングの際のクレジットカード利用、FXを利用した外貨現金受取などと比べると国際キャッシュカード/国際デビットカードによる利用手数料はかなり高いです。ただ、高いと言っても1万円とか2万円とかの少額の現地通貨を引き出す場合にはそこまでインパクトは有りません。
例えば、新生銀行の国際キャッシュカードで100ドル分だけ現金を降ろしたいなんて時にかかる手数料はたったの400円です。もちろん、チリも積もれば何とやらですが、たったの数日の海外旅行時でそこまでお金を使わないのであれば、血眼で節約方法を考えるよりも国際キャッシュカードやデビットカードで簡単に済ませてしまう方法も有りかなとは思います。
もし、そういう場合にはイオンデビットカードがオススメですよ。
以上!誤りが有ったら押して下さい~