今回は海外プリペイドカードの紹介です。その名も「GAICA」という名前のカード。発行元は株式会社アプラスです。
海外で使えるプリペイドカードを持っておくと、色々便利なことも有りますが、あんまりお得ではないものを使っていてもあまり意味が有りません。ここでは特に、手数料面に着目して紹介します。とは言え、結論から書くとマネパカードのほうがお得なので、あっさりめ。
目次情報
【2017年6月にリニューアル】国内でも利用可能に!
2017年6月に商品がリニューアルされ、国内のショッピングでも利用可能になりました。新規会員はもちろん、既に会員になっている人も旧カードのままで利用可能です。
ただし、旧会員の方は会員専用サイトにて国内利用限度額の設定変更が必要です。変更前は限度額が0円となっているので、そのままでは国内利用ができません。
また、新カードには「Visa payWave対応のICチップ」が搭載され、セキュリティ・利便性が向上。Visa payWaveへの対応は、プリペイドカードでは国内初なんだそうです。
という事は、旧カードをお持ちの会員の方は、限度額変更だけでなく、新カードの再発行手続きもした方が良いですね。
なお、新カードの再発行手数料は、2018年1月末まで無料となっています。それ以後は、1,000円(税抜)の手数料がかかるので、なるべく早めに手続きを済ませておきましょう。
再発行手続きは、GAICAからのメールに添付されているリンクから行ってください。メールが来ていない人は、サポートデスクに電話して手続きを行ってください。
リニューアルに伴ってキャンペーン実施中
リニューアル記念という事で、2017年9月30日までボーナスチャージキャンペーンが開催されています(新規会員限定)。
単一通貨で累計50,000円分をチャージすると、もれなく5,000円分がボーナスとしてチャージされます。
入会金・年会費が無料で、しかもキャンペーンへのエントリー手続きも不要なので、ボーナス分だけゲットするというのもアリかもしれませんね。
その他のGAICAの特長
特徴という特徴はそこまで無いのですが、公式サイトで紹介されているのは以下の通りです。
VISA加盟店での利用が可能
GAICAはVISA加盟店でショッピング利用(*1)することが可能です。また「Visa」「PLUS」ロゴマークのあるATMで現地通貨を引き出すことが出来ます。これにより200を越える国・地域で利用することが可能です。
*1 GAICAは円ボレスカードです。従ってカード端末を導入していないVisa加盟店では利用できません(公式サイトQAより)。
ちなみに、マネパカード・キャッシュパスポートはMasterCard、ネオマネーはVisa加盟店で利用できます。
満13歳から作れる
GAICAは満13歳から作ることが出来ます。また審査も有りませんので、中学生や高校生に持たせるというのなら有りなのかもしれません。
なお、申込みに必要な条件は「①満13歳以上であること②利用できるメールアドレスを持っている事」(*2)の2つ。後述するGAICA(Flex機能付き)を申し込む場合は、新生銀行のパワーフレックス口座の開設が必要になります。
*2 但し、未成年者が利用する場合は親権者の同意が必要です。
取扱い通貨
以下5つの通貨を利用することが出来ます。
- 日本円
- 米ドル
- ユーロ
- 英ポンド
- 豪ドル
新生銀行の口座と連携させると利便性がUP【GAICA(Flex機能付き)】
一番の特徴と言ったらコレかもしれませんが、GAICAは新生銀行の総合口座パワーフレックスとの連携が可能なGAICA(Flex機能付き)を作ると、新生銀行の口座から日本円だけでなく、取扱い通貨となっている外貨から直接チャージをすることが可能になります。
* 通常のGAICAの場合は、入出金は三井住友銀行を通じて日本円で行います。
- 日本円以外に「米ドル・ユーロ・英ポンド・豪ドル」の4つの外貨から直接チャージが可能になる
- チャージの反映が24時間365日対応可能になる(*3)
- 余った外貨はそのまま外貨普通預金に戻す事が出来る(戻す手数料は無料)
*3 Flex機能付きでは無い通常のGAICAの場合は、チャージした金額が反映されるのは【金融機関の営業日の10:00、13:00、16:00(日本時間)】の3つのタイミング。また、営業時間外にチャージした場合は翌営業日になってからチャージ残高として反映されます。
普通のGAICAとGAICA(Flex機能付き)のどっちがお得なのか?
手数料を説明する時に僕が楽をしたいので、もし仮に「GAICA」を作るならどちらのタイプのものを作れば良いのか?紹介しておきます。
為替レートによる変動や通貨毎の手数料あるいは新生銀行のランクステージにも影響を受けますが、【GAICA(Flex機能付き)】を作った方が基本的にはお得になります。
以下、通常のGAICAの場合は日本円でそのままチャージして利用すると仮定し、GAICA(Flex機能付き)の場合は一旦新生銀行で外貨預金に変換してからチャージして利用すると仮定します。
この時の2つの利用手数料を比較すると以下の通りになります。
チャージ手数料 | 為替手数料 | 備考 | |
---|---|---|---|
通常のGAICA | 無料 | 4.00% | 日本円に換算した金額に対して手数料率をかける |
GAICA(Flex機能付) | 3.50% | 無料 | 外貨の金額に対して手数料率をかける |
2017年8月2日時点の新生銀行における為替手数料及び為替レートは、以下のようになっております。(ランクステージがスタンダードの場合)
赤字で囲ったのが、GAICAの取扱い通過です。
米ドル⇒0.15÷110.89=0.14%
ユーロ⇒0.40÷131.47=0.31%
豪ドル⇒0.40÷88.60=0.45%
英ポンド⇒0.60÷147.06=0.41%
計算してみると、現時点のレートではいずれも0.5%以内に収まっているので、基本的にはFlex機能付きの方がお得という事になります。米ドルに関しては過去最低値が付いても、Flex機能付きの方お得です。
というわけで、GAICAを作ろうと思っている人は「新生銀行」の口座も開いてflex機能付きを選んだほうが無難かと思います。その他の手数料面もお得ですから。
外貨に交換するタイミングあるいはショッピング等で利用するタイミングによって、どちらがお得になるかは変わりますので、そこはご了承下さい。
GAICA(Flex機能付き)の利用手数料
というわけで、先ほどのセクションで基本的にはFlex機能付きの方を作った方がお得という事が分かったと思うので、以下Flex機能付きのGAICAに絞って手数料を見ていきます。
見ていきますが、楽をします。
- チャージ手数料・・・3.5%
- 為替手数料・・・無料
- ATM手数料(*1)・・・無料
- 払い戻し手数料・・・無料
日本円を利用する場合の手数料は公式サイトでご確認下さい。
通常のGAICAの場合は、払戻手数料がかかったりするので、そういう意味でもFlex機能付きのほうが良いです。Flex機能付きのGAICAは、新生銀行の口座と直でやり取りができるからです。
マネパカードの手数料と比較
マネパカードの場合の両替手数料は以下のとおりです。(記事執筆時点(2016年5月)の物なので今は若干変わってるかも知れませんが。)
(1通貨あたり)
米ドル 0.8円
ユーロ 1.0円
英ポンド 1.3円
豪ドル 0.7円
一方で、GAICAの場合は一律3.5%。仮に米ドルが1ドル=100円だと仮定すると、約3.5円の手数料がかかることになります。従って、手数料面で考えると圧倒的にマネパカードが有利です。(1ドル10円とかの超意味不明円高になったら分かりませんけどw)
まとめ
以上、簡単にGAICAの特徴を見てきましたが、あんまりお得感は無いですね。手数料的には、普通に日本国内の銀行で両替する方がまだマシなレベルです。
新生銀行の外貨預金をそのままチャージ出来るという部分は便利なのかもしれませんが、海外用のプリペイドカードを作るならマネパカードで良いかなと思います。