海外旅行へ行く時に現地通貨を一切使わずに生活出来るのであれば、クレジットカードだけで生活するのが一番お得です。(但し高還元率クレカに限る)。
ただ、少額の買い物でクレジットカードを使うのは気が引けますし、お店によってはクレジットの取扱を行っていない所も有ります。また、日本のように勝手を知っている土地では有りませんから、何か有った時の為にも、多少の現金は持っておきたいところ。(チップとかも必要だしね。)
そこで、今回は「FX業者を使って外貨両替手数料を安く済ませる」方法を紹介します。銀行や空港の両替所で両替するよりもかなりお得ですよ。
まずは、国内の銀行で外貨両替すると、どれくらいの手数料を取られるのか見てみましょう。
国内銀行で外貨両替する場合の手数料
銀行によって両替手数料に若干の差異は有ると思うのですが、ここはメガバンクの三菱東京UFJ銀行で外貨両替した場合の手数料を見てみます。(ここでの外貨両替手数料はTTMとの差で出してます。TTM・TTS・TTBの違いはこちら)
■両替手数料(三菱東京UFJ銀行)
- USD(米ドル)・・・1通貨あたり2.8円
- EURO(ユーロ)・・・1通貨あたり4円
外貨宅配業者の手数料は下記記事参照。
続いて、FX業者を使って外貨両替すると、どれくらいの手数料が必要になってくるのか?見ていきます。
FX業者を使って外貨両替した場合の手数料
外貨両替が出来るFX会社にも何社か有りますが、ここでは日本で最も安く外貨両替(*1)が出来るFX業者「マネーパートナーズ」の場合で紹介していきます。時間が有るときに、FX会社ごとの手数料比較の記事も書いてみたいと思いますが、取り敢えずここではマネパ。
*1 平成27年度6月度の矢野経済研究所調べ(800通貨以上両替する場合)
マネパで外貨両替をする場合の手数料は以下の3つに分けられます。
- スプレッド(*2)・・・1通貨あたり米ドル0.25銭、ユーロ0.55銭(マネパのスプレッドはこちら)
- 外貨両替手数料・・・1通貨あたり0.2銭(米ドル・ユーロ共通)
- 空港受取手数料・・・1回の受取あたり500円
*2 銀行が使っているレートは原則1日中固定です。一方でFX業者のレートはリアルタイムで動きます。従って、厳密な比較は出来ませんが、FX業者のスプレッドの中間値を、いわゆるTTMレートと仮に置き換えて記事を書いています。
マネパのスプレッドは原則として、米ドル0.5銭・ユーロ1.1銭なので、その半分を外貨購入する時のスプレッド手数料として加味。そうじゃないと銀行のレートと上手く比較できない。はず。
では、米ドルとユーロをそれぞれ1,000通貨ずつ両替すると、どの程度の手数料が発生するのか見てみましょう。
- 米ドル・・・950円(1,000×0.25+1,000×0.2+500円)
- ユーロ・・・1,250円(1,000×0.55+1,000×0.2+500円)
一応、比較表も作ってみました。マネパの空港受取は1回あたり3,000ドル・3,000ユーロしか受け取れないので、1,000通貨~3,000通貨までの比較です。
■米ドルの場合の両替手数料比較
両替単位 | 三菱東京 | マネパ | 差額 |
---|---|---|---|
1,000通貨 | 2,800 | 950 | -1,850 |
2,000通貨 | 5,600 | 1,400 | -4,200 |
3,000通貨 | 8,400 | 1,850 | -6,550 |
■ユーロの場合の両替手数料比較
両替単位 | 三菱東京 | マネパ | 差額 |
---|---|---|---|
1,000通貨 | 4,000 | 1,250 | -2,750 |
2,000通貨 | 8,000 | 2,000 | -6,000 |
3,000通貨 | 12,000 | 2,750 | -9,250 |
当然、1通貨当たりの両替コストに歴然の差が有るので、1回あたりの両替通貨が多くなれば多くなるほど、両替手数料の差は大きくなっていきます。
銀行で両替するよりも断然お得な事が分かりましたね!マネパを使った外貨両替の方法は下記記事でクソ丁寧に書いていますので、そちらも参照して下さい。
マネパのFX口座を使って外貨両替・空港で外貨受取する手順・方法
注意:FX取引をするわけでは無いのでリスクは有りません。
「え~FXって超リスク高いじゃん。そんなので外貨両替したら死ぬんじゃない?」
と、思っている人もいるかもしれませんが、FX業者を使って外貨両替をする方法は、FX取引をする訳では有りません。含み損とか含み益とかロスカットとかは発生しませんので、安心して下さい。(FX取引の結果として両替する方法も有るけど、普通の人は普通に両替すればOK。)
リスクは無いですが、両替レートの変動によって為替差損が発生する事は当然有ります。そこを勘違いしないで下さいねっ。
結論
FX業者を使って外貨両替をすると、銀行で両替する場合と比べてかなりお得に両替出来る事が分かりました。
ただ、両替手数料を最も節約できる方法は「クレジットカードのATMキャッシング」を使う方法なので、キャッシングに抵抗ない人はそちらを利用しましょう。
ゴールドカードやブラックカードなどではキャッシングの金利も優遇されていると思うので、かなり格安で両替可能です。
あと、いちいち空港受取とか面倒くさいんだけど・・・という人はマネパカードを利用するようにしましょう。手数料は空港受取よりも多少高いですが、それでも普通に両替するよりはかなり安いです。原則、ネット上で手続きが完結するので、空港受取するよりも手間はかからないかなと思います。