このブログではエアコンの電気代節約方法だったり、冷蔵庫の電気代節約方法だったり色々と書いているわけですが、「照明器具」の節約もかなりの節約になります。下記データを見て下さい。
出典)資源エネルギー庁平成22年度省エネルギー政策分析調査事業「家庭におけるエネルギー消費実態について」
全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト(http://www.jccca.org/chart/chart05_11.html)より
見たら分かるように冷蔵庫の14.2%に次いで照明器具の13.4%がランクインしています。エアコンが思ったより少ないのは一年中稼働しているわけではないからです。エアコンは夏と冬くらいしか普通は使いませんからね。
では、なぜ照明器具がこんなにも消費電力を食うのかというと今皆さんが使っている電球はものすごく消費効率が悪いからに他なりません。今日はLED電球に変えることでどの程度節約になるのか見て行きたいと思います。
目次情報
比較対象:一般電球(白熱電球)と電球形LEDランプと電球形蛍光ランプ
タイトルには白熱電球とLEDだけ比較するような形で書いていますが、本記事内では電球形蛍光ランプについても触れていきたいと思います。
ちなみにこの一般電球(白熱電球)って2012年に一部代替のきかない白熱電球以外は製造が終了しています。というのもLEDや蛍光ランプの方がエコだからです。政府が地球温暖化防止を推進するために国内のメーカー各社にお願いしたことがきっかけ。
しかし2012年に製造を終了したというのに各家庭では未だに平均6個程度は一般電球が使用されています。これが家庭の電気代を押し上げている原因なんですねー。後で金額で説明しますけど白熱電球からLED電球に変えるだけで年間の節約効果は約80%です。これは変えないと・・・・。
電球形LEDランプの特徴
ここは箇条書きで一気に紹介していきます。
- 消費電力が8W~11W
- 寿命が40,000時間(1日12時間の使用で約9年も利用できます)
- スイッチONで100%の明るさ
- 熱及び紫外線が無い
- 虫がよりつきにくい
電球型蛍光ランプの特徴
こちらも箇条書きで一気に紹介していきます。
- 消費電力が約11W
- 寿命が6,000時間~13,000時間(1日12時間の使用で約1.3年~3年の使用が可能)
- 本体の価格がLEDと比べると安い
節約効果を比較
ここでは初期費用とランニングコストと合わせた節約・節電効果を紹介していきたいと思います。ここでは一般電球60形に相当するLED/蛍光ランプを紹介していきます。また、消費電力などは国内で主に利用されている型式のものを利用。
電気代のみで比較
まずは初期費用を考えずにランニングコスト、つまり電気代を比較した場合の節約効果を見ていきます。
前提
■消費電力について
一般電球(白熱電球)・・・54W
電球形蛍光ランプ・・・11W
電球形LEDランプ・・・10W(8W~11Wの間でキリの良い数字)
1KWh当たりの単価:25円電気代の計算式は【(W数×25円)/1000×時間数】となります。
以上の前提条件のもとで計算すると1時間あたりの電気代はそれぞれ以下のようになります。
- 一般電球(白熱電球)・・・1.35円
- 電球形蛍光ランプ・・・0.275円
- 電球形LEDランプ・・・0.25円
はい、というわけで一般電球(白熱電球)を6個している一般的な家庭の場合には年間約13,000円当たりも電気代が変わってくることが分かりましたね!
ただ、ここにもう1つ加えて挙げなければならないのが電球本体の購入費用です。
本体購入費用も加えて比較
上記の前提に加えて、以下の前提も加えます。
追加前提条件
■寿命
一般電球(白熱電球)・・・約1,000時間
電球形蛍光ランプ・・・10,000時間(6,000時間~13,000時間の間で中間に近いキリの良い数字)
電球形LEDランプ・・・約40,000時間■購入代金
一般電球(白熱電球)・・・1個100円程度
電球形蛍光ランプ・・・1個500円程度
電球形LEDランプ・・・1個2,000円程度
購入代金に関してはメーカーや種類などによって異なってきますが、上記のように設定します(楽天でパッとみた感じです)
こちらは表示形式として何時間使えば「本体費用(交換含)+電気代」が一般電球のトータルコストより安くなるのか?という形で表を作ってみました。
*1 電球形蛍光ランプの総費用が一般電球より安くなるタイミング⇒約80日
*2 電球形LEDランプの総費用が一般電球より安くなるタイミング⇒約340日
*3 電球形LEDランプの総費用が電球形蛍光ランプより安くなるタイミング⇒約4,200日(11.5年)
という結果になりました。購入費用は表の中に織り込み済みです。
LEDは蛍光ランプと比べても購入費用が高いので一般電球より総費用が安くなるタイミングが遅いですが、どちらにせよ1年も使えば一般電球(白熱電球)よりは安くなることが分かります。
ただ、気になるのがLEDランプと蛍光ランプのところですよね。本体費用も含めるとLEDが蛍光ランプよりも安くなるのは11年後も先。11年も同じ家に住んでいるかも分かりませんし、一般電球から変更する場合には現時点(2014年11月5日時点)では電球形蛍光ランプ一択で良いのかなと思います。
一般電球と電球形蛍光ランプの購入費用も含めた総コスト比較は以下のようになります。年間2,000時間の想定は同じです。
ちゅーわけで、購入費用を含めても1万以上の節約効果となり蛍光ランプも寿命が6,000時間~13,000時間と言われていますので今後はもっともっと節約効果が発生します。私も交換します。。。。
参考サイト紹介
ASCII.jp:省エネのLED電球で本当に電気代を節約できるのか!? (1/6)|節電節約! LEDで生活が変わる!
実際に電球を購入して消費電力量を計算した上でどれくらいの節約効果があるのか紹介してくれています。長いですが良い記事です。
住まいの照明 省エネBOOK 2014年度版-「あかりの日」委員会
この記事では書いていませんが、白熱電球からLED電球や蛍光ランプに変更する場合の注意点や電球の選び方など「電球」に関する様々な事が記載されています。一度目を通しておくと良いと思います。
記事として電気代の節約コンテンツもあるのですが、それよりもやって欲しいのが「省エネ製品買換ナビゲーション」というツール。今使っている家電製品と買い換える予定の家電製品を入力することでどれくらい節約になるのか一発で出してくれます。大きな買い物をする前にチェックしてみると良いと思います。