洗濯機の購入の際に、「ドラム式」と「縦型」のどちらにしようか?と悩んだ人もいるのではないでしょうか。
どちらのタイプにも利点が有り、選択するのはなかなか難しいわけです(安けりゃ何でも良いなんて意見も有りますけどね)。
そこで、両タイプの特徴を紹介しつつ、電気代と水道代を比較してみました。
目次情報
ドラム式と縦型の特徴
ドラム式と縦型の特徴について、簡単にまとめてみました。
■ドラム式の特徴
- ドラムの回転を利用して、衣類を落下させて洗う
- 少量の水で洗濯をする
- 衣類に優しい
- 乾燥能力は強い 等
■縦型の特徴
- 水流と衣類の擦り合いを利用して洗う
- 大量の水で洗剤を泡立てる
- 泥などの頑固な汚れに強い
- 乾燥能力はやや弱い 等
乾燥能力はドラム式、洗浄能力は縦型が優れているのが一般的な特徴です。また、節水効果は少量の水を利用するドラム式に軍配が上がるようです(実際どうなのかは気になる所ですね)。
では、「電気代」そして「水道代」については、両タイプどういった特徴があるのか見て行きましょう。
ドラム式と縦型の電気代を比較
ドラム式と縦型洗濯機の電気代を比較する前に、各メーカーの洗濯機の電気代に関するスペックについてまとめてみました。
洗濯容量を9kgに統一して、製品をチョイスしています。
電気代を計算する上で重要になるのが、消費電力量です。製品のカタログには「消費電力」と「消費電力量」の二つが記載されていますが、消費電力は無視して下さい。なので、上記の表には消費電力は載せていません。
で、電気代の計算式は以下のようになります。
電気代=電力量料金(円/kwh)×消費電力量(kwh)
そして、上記計算式の電力量料金には、東京電力の従量電灯B(120kwh~300kwh)の単価(25.91円/kw)を利用します。
1ヶ月(月に30回)の電気代の比較
それでは、1ヶ月(月に30回洗濯した場合)のドラム式と縦型の洗濯機の電気代を比較してみましょう。
洗濯だけした場合には、各メーカーともに電気代に差は無い事がわかります。しかし、洗濯・乾燥をした場合には、ドラム式と縦型で大きな差が出来ています。
■電気代の差(洗濯・乾燥)
- 日立・・・754円
- パナソニック・・・901.7円
- 東芝・・・886.1円
- シャープ・・・792.9円
洗濯機の乾燥機能も利用する場合には、ドラム式の方が年間約1万円の電気代を節約出来る事がわかります。
ドラム式と縦型の水道代を比較
水道代を比較する上で、計算に用いる水道料金の単価は「1L当たり0.3円」とします。
参考:節約するには見逃せない水道代!!まずは計算方法をチェック!
1ヶ月(月に30回)の水道代を比較
ドラム式の方が「洗濯」「洗濯・乾燥」ともに、水道代は安くなっています。「洗濯」の水道代の差は平均で約300円、「洗濯・乾燥」の水道代の差は、平均で約400円です。
電気代と水道代を併せて比較
ここまで「電気代」と「水道代」を別個に比較してきました。最後に、電気代と水道代を併せて比較する事で、ドラム式と縦型の節約能力の差が、よりわかりやすくなるかと思います。
1ヶ月(月に30回)の電気代・水道代を比較
こちらは「洗濯のみ」の電気代と水道代を比較したグラフです。
電気代に関しては差が無かったドラム式と縦型でしたが、両方を合計するとドラム式の節水効果により、ランニングコストが安くなっている事がわかります。
次に「洗濯・乾燥」の電気代と水道代を比較したグラフです。
節電・節水能力ともに優れているドラム式が、電気代・水道代の合計で平均約1,500円以上安くなる事がわかります。
まとめ
洗濯機で洗濯も乾燥も行う人なら、ドラム式なら縦型よりもランニングコストが年間約18,000円(月平均約1,500×12)も安くなります。
ドラム式の本体価格が縦型の本体価格よりも「18,000円×耐用年数(約7年)」少なければ、ドラム式の洗濯機が最終的に得になります。つまり、約136,000円以内って事ですね。ただし、洗濯頻度やペットの有無(毛の影響)によっては耐用年数が短くなるみたいなので、その辺も考慮した方が良いかもしれません。
なお、洗濯機は洗濯のみで十分だと言う人は、安い縦型洗濯機一択ですね(節水効果だけでドラム式との価格差を埋める事は難しいかと思います)。