支払いの度に発生する振込手数料。1回だけなら数百円の手数料で済みますが、月に何十回も支払いを行う法人口座では莫大な経費が発生します。
経営者・個人事業主・経理担当の方なら、銀行の振込手数料はなんとか削減していきたいところでしょう。
そんな悩める方達の手助けとなるのが「振込代行サービス」です。このサービスでは、振込手数料が銀行・金額に関係なく”一律○○円”という設定になっているので、通常の振込よりも手数料を節約する事ができます。
そこで今回は、振込代行サービスを利用すれば、どれだけ法人口座の振込手数料が削減できるのか、という点について紹介したいと思います。
目次情報
各銀行の法人口座の振込手数料一覧
振込代行サービス利用による節約額を見る前に、各銀行の法人口座の振込手数料について見てみましょう(2017年8月時点)。
このように振込方法や振込先、振込金額によって、振込手数料は異なります。窓口で振込手続きをすれば、かなり手数料を取られる事がわかります。
こういった状況を踏まえて、振込代行サービスを利用すればどれだけお得になるのか、についてみていきましょう。
振込代行サービスでどれくらい振込手数料が削減できるか
冒頭でも紹介したように、振込代行サービスは手数料を一律○○円と設定しています。
サービスによって設定金額は異なりますが、今回振込代行サービスの「振込手数料のお得度」を紹介するにあたっては、比較的お得な設定金額となっている「Bankur」「セゾンスマート」の一律280円という金額を利用したいと思います。
なお、銀行の振込手数料については、振込金額が3万円以上の手数料を用いています。また、同一支店宛に振込みをする機会はそこまで無いと思うので、ここでは省略させていただきます。
三菱東京UFJ銀行の場合
「同行他店宛」と「他行宛」に場合分けして、振込代行サービスとの振込手数料の違いについてみていきますね(他の銀行も同じ構成です)。
ちなみに、縦軸が振込手数料の累積金額、横軸が振込回数となっています。
■同行他店宛の場合
具体的な金額を見てみると、以下のようになります。
振込回数 | 50回 | 100回 | 150回 | 200回 |
---|---|---|---|---|
窓口 | 27,000円 | 54,000円 | 81,000円 | 108,000円 |
ATM (カード) | 10,800円 | 21,600円 | 32,400円 | 43,200円 |
インターネット | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
代行 サービス | 14,000円 | 28,000円 | 42,000円 | 56,000円 |
ポイント!!
- 振込代行サービスは、窓口での振込と比較するとお得!
- 振込代行サービスは、ATM(カード)及びネットバンキングでの振込と比較すると損!
■他行宛の場合
具体的な金額を見てみると、以下のようになります。
振込回数 | 50回 | 100回 | 150回 | 200回 |
---|---|---|---|---|
窓口 | 43,200円 | 86,400円 | 129,600円 | 172,800円 |
ATM(カード) | 21,600円 | 43,200円 | 64,800円 | 86,400円 |
インターネット | 16,200円 | 32,400円 | 48,600円 | 64,800円 |
代行サービス | 14,000円 | 28,000円 | 42,000円 | 56,000円 |
ポイント!!
- 振込代行サービスは、どの振込方法よりもお得!
三井住友銀行の場合
■同行他店宛の場合
具体的な金額を見てみると、以下のようになります。
振込回数 | 50回 | 100回 | 150回 | 200回 |
---|---|---|---|---|
窓口 | 27,000円 | 54,000円 | 81,000円 | 108,000円 |
ATM(カード) | 10,800円 | 21,600円 | 32,400円 | 43,200円 |
インターネット | 5,400円 | 10,800円 | 16,200円 | 21,600円 |
代行サービス | 14,000円 | 28,000円 | 42,000円 | 56,000円 |
ポイント!!
- 振込代行サービスは、窓口での振込と比較するとお得!
- 振込代行サービスは、ATM(カード)及びネットバンキングでの振込と比較すると損!
■他行宛の場合
具体的な金額を見てみると、以下のようになります。
振込回数 | 50回 | 100回 | 150回 | 200回 |
---|---|---|---|---|
窓口 | 43,200 | 86,400 | 129,600 | 172,800 |
ATM(カード) | 21,600 | 43,200 | 64,800 | 86,400 |
インターネット | 21,600 | 43,200 | 64,800 | 86,400 |
代行サービス | 14,000 | 28,000 | 42,000 | 56,000 |
ポイント!!
- 振込代行サービスは、どの振込方法よりもお得!
みずほ銀行の場合
■同行他店宛の場合
具体的な金額を見てみると、以下のようになります。
振込回数 | 50回 | 100回 | 150回 | 200回 |
---|---|---|---|---|
窓口 | 27,000円 | 54,000円 | 81,000円 | 108,000円 |
ATM(カード) | 10,800円 | 21,600円 | 32,400円 | 43,200円 |
インターネット | 10,800円 | 21,600円 | 32,400円 | 43,200円 |
代行サービス | 14,000円 | 28,000円 | 42,000円 | 56,000円 |
ポイント!!
- 振込代行サービスは、窓口での振込と比較するとお得!
- 振込代行サービスは、ATM(カード)及びネットバンキングでの振込と比較すると損!
■他行宛の場合
具体的な金額を見てみると、以下のようになります。
振込回数 | 50回 | 100回 | 150回 | 200回 |
---|---|---|---|---|
窓口 | 43,200円 | 86,400円 | 129,600円 | 172,800円 |
ATM(カード) | 21,600円 | 43,200円 | 64,800円 | 86,400円 |
インターネット | 21,600円 | 43,200円 | 64,800円 | 86,400円 |
代行サービス | 14,000円 | 28,000円 | 42,000円 | 56,000円 |
ポイント!!
- 振込代行サービスは、どの振込方法よりもお得!
住信SBIネット銀行の場合
■同行他店宛の場合
具体的な金額を見てみると、以下のようになります。
振込回数 | 50回 | 100回 | 150回 | 200回 |
---|---|---|---|---|
インターネット | 2,550円 | 5,100円 | 7,650円 | 10,200円 |
代行サービス | 14,000円 | 28,000円 | 42,000円 | 56,000円 |
ポイント!!
- 振込代行サービスの方が損!
■他行宛の場合
具体的な金額を見てみると、以下のようになります。
振込回数 | 50回 | 100回 | 150回 | 200回 |
---|---|---|---|---|
インターネット | 12,900円 | 25,800円 | 38,700円 | 51,600円 |
代行サービス | 14,000円 | 28,000円 | 42,000円 | 56,000円 |
ポイント!!
- 振込代行サービスの方が損!
ソニー銀行の場合
■同行他店宛の場合
具体的な金額を見てみると、以下のようになります。
振込回数 | 50回 | 100回 | 150回 | 200回 |
---|---|---|---|---|
インターネット | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
代行サービス | 14,000円 | 28,000円 | 42,000円 | 56,000円 |
ポイント!!
- 振込代行サービスの方が損!
■他行宛の場合
具体的な金額を見てみると、以下のようになります。
振込回数 | 50回 | 100回 | 150回 | 200回 |
---|---|---|---|---|
インターネット | 10,800円 | 21,600円 | 32,400円 | 43,200円 |
代行サービス | 14,000円 | 28,000円 | 42,000円 | 56,000円 |
ポイント!!
- 振込代行サービスの方が損!
まとめ
今回は振込代行サービスのお得度を紹介する記事だったのですが、振込手数料を節約するなら、まずネット専用銀行を検討した方が良さそうです。他店宛であろうが、他行宛であろうが、振込代行サービスよりもネット専用銀行の方が振込手数料が安い設定になっているからです。
今回ピックアップした銀行は「住信SBIネット銀行」と「ソニー銀行」だけなので、その他のネット銀行を利用する場合には振込手数料がどうなっているのかをしっかりとチェックしてくださいね。
ただ中には「メガバンクを利用したい!」という人もいるでしょう。そういった人達には、振込代行サービスは価値の有るサービスとなります。
同行他店宛の場合はネットバンキングから振り込み、他行宛の場合は振込代行サービスを利用。このように使い分ければ、振込手数料を削減する事ができます。もちろん、このような使い分けは可能です。是非検討してみてくださいね。