もうすぐそこまで迫っている少額非課税投資制度NISA(ニーサ)ですが、住民票との関係が分かりづらい!という声が有るようなので、こういう場合にはこうしたらいいよ、というのをまとめておきました。
まだNISAって何?私は誰?という状態の方は下記の参考記事もお読み下さい。
参考記事:NISA(ニーサ)って何?10分で分かるNISAの概略まとめ
参考記事:【必読】NISAのデメリット
参考記事:ネット証券大手8社のNISAキャンペーンと手数料の比較
取り敢えず、最初はなぜNISA口座の開設に住民票が必要なのかを解説します。
なぜNISA口座開設に住民票が必要なのか?
岡山にはミコロ・ハコロという特別住民票を保有しているキャラクターがいるようです。そんなことはどうでもいいとして・・・
2014年1月1日もとい平成26年1月1日からの勘定設定期間におけるNISA口座開設のためには平成25年1月1日時点での住所が分かる『住民票の写し』の提出が必要になります。
そもそも住民票の写しがなぜ必要かというと、国の法律でNISA口座の開設は20歳以上の成人一人について1口座と決められているからです。それを証券会社経由で税務署に提出して税務署がチェックすることで2口座作っている人間がいないかチェックするわけですね。
国の法律で株式売却益や配当金が非課税になるわけですから、不正がないように誰か一人が得したり損をしたりしないように厳重なチェックをするという意味合いがあります。
『住民票の写し』とはコピーのことでは有りません。区役所などで発行される住民票の名称が『住民票の写し』と言うだけであり、原本を提出する必要があります。また提出する住民票の写しは発行日から6ヶ月以内のものが必要です。
NISAと住民票に関する疑問とその回答
■住民票は家族分の記載も必要ですか?
いえ、住民票は本人に関する記載があれば事足ります。
■本籍記載の住民票が必要ですか?
いいえ、本籍の記載は必要有りません。本籍を黒く塗りつぶして提出しても受理されます。
■家族4人でNISA口座を同じ証券会社で開設しますが、1枚の住民票でOKですか?
いいえ、住民票は本人分が必要であるため、家族の分を1枚で賄うことは出来ません。必ず、1人1枚提出するようにして下さい。但し、家族全員がその証券会社でNISA口座を開設して、封筒にその申込用紙を同封する場合には家族全員分の情報が記載された1枚の住民票でもOKだそうです。
■平成25年1月1日以降に引っ越した場合はどうなりますか?
こちらは楽天証券の説明画像が分かりやすいのでそちらを引用させていただきます。
同じ市区町村での引越しの場合
こちらは同じ市区町村内なので特に面倒では有りませんよね。転居履歴のある2013年1月1日時点の住所を証明する住民票の写しを発行してもらって下さい。いわゆる履歴つき住民票ですね。
違う市区町村に引越しの場合
違う市区町村の場合は郵便等で元々住んでいた区役所などに請求することになります。引越し先の区役所では発行してもらえません。その際に「住民票の除票の写し」を貰うようにして下さい。
■NISA口座開設の際の住民票は最初に1回だけ提出すれば良いのでしょうか?
いいえ、NISA口座には以下の様な勘定設定期間が設定されています。
最初の勘定設定期間である「平成26年1月1日~平成29年12月31日」と同じ証券会社で次の勘定設定期間(平成30年1月1日~平成33年12月31日」もNISA口座を保有するつもりであったとしても、再度基準日に該当する住民票を提出する必要があります。
但し平成26年度の税制改正において、従来は勘定設定期間は動かせないとされていた証券会社の移動が1年毎に出来るようになりました。詳細は下記記事どうぞ。
NISA口座の金融機関の変更が年単位で可能に!
いちいち手続きが面倒くさいNISAですが上手く活用すればそれだけ節約になりますし、制度も徐々に徐々に改良されていくはずなので、文句を言わずに是非使っていきましょう。