会社を作っているわけでもない僕がこの本を読むのはおかしいでしょうか。まぁでも近いうちにそうなりたいと思って背伸びして買ってみました。「社長! 「経理」がわからないと、あなたの会社潰れますよ!」という本です。
感想としては会社作ったらこの書籍を横において経営管理しておけばそうそう間違う事はないな!という感じです。
著者:税理士井ノ上陽一さんの紹介
著者の井ノ上陽一さんに関しては私が紹介するまでも有りません。結構な頻度で更新してくれているブログが有りますので、プロフィールを知りたい方はそちらを御覧ください。
マラソンが趣味で経理のIT化に詳しいまだ40代の、税理士としては若手の部類に入る男前のお兄さんという感じの方です。
ブログも毎日更新していますし為になる記事が多いです。ブログでアフィリエイトもやっていますし、適当にITに強い!とか謳っているクソみたいな税理士事務所より遥かにWEBの仕事に関する知識は有ると思います。
というわけでアフィリエイターの皆さん。顧問になってもらえればかなり有益なサポートを受けられそうですよ。(現在は紹介以外の仕事は受けていないようですけど…)
9割の社長が知らない経理の真実とは。
経理とは経営管理の略である。
2002年~2011年の倒産実態を見てみると「放漫経営」もしくは「既住のしわ寄せ」による倒産件数は2万5千件にも登るそうです。
両者は共に経理を
「単純に税金を支払うためだけに計算するもの」
とか
「やらないと怒られるからやっているだけ」
という観点から見ている会社に起こる倒産形態です。
そうではなく、経理を「経営管理」の略だと考えて、しっかりとその結果を経営に反映させればより適切な意思決定が行えて会社運営がスムーズになりますよ~
というのが本書の本筋だと思います。要は9割の社長は経理を単なる経理としてしか捉えられていない、だから問題が発生しても気づかない⇒倒産する。的な感じです。
更に税理士として実際に多く相談されるケーススタディーやそれに対する具体的な回答が満載な本になっています。
本書の構成
構成は序章を含めて全7章となっており、その中に会社が劇的に変わる「65の知恵」(つまり65の知っておいて欲しい事)が散りばめられています。
簡潔に概要をまとめれば
序章及び第1章:経理の重要性についての話
第2章:簿記や決算書の基本についての話
第3章:出来上がった決算書の分析の仕方
第4章:適切な経営数値の目安
第5章:知って得する税金の減らし方
第6章:キャッシュの流れを把握するためのシート紹介
という感じでしょうか。簿記や決算書の読み方に関してはちょっとでも簿記を知っていれば目新しいところは無かったのですが、税金を知らない方にとっては第5章は面白い内容があります。
第5章の目次引用
50:税金を払わないと、お金は貯まらない!
51:PLの利益から、税金のメドがつく
52:「経費と認められないもの」を知っておく
53:経費にまつわる9つのウソ
54:知っておきたいBSと税金の関係
55:「在庫」に税金はかからない
56:税務署員は2つの「モノサシ」を持っている
57:何をやったら脱税になるの?
58:知らないではすまされない!税金のペナルティ
59:税金を増やさないために、意味なくやってはいけないこと
60:これがオススメ!12の節税策
61:「車を買って節税!」、そのときのコツ
62:福利厚生を活用して節税する方法
63:お金を会社に残す?それとも個人に残す?
以上です。ふー写すのしんどかった。
如何でしょうか、
「おっ知りたい!」
という内容が盛り沢山じゃないですか?一つでも気になることが有れば立ち読みしてでも読んでみることをお薦めします。
というわけで今日は以上簡単に書評でした!お疲れさまでした~