こんばんは。本当にいまさらながらロバート・キヨサキさんの「改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん」を読んでみました。日本では2000年に販売開始、全世界では3,000万部以上、日本では累計350万部以上売れた大ベストセラー書籍です。今はもっと増えているかもしれません。
恐らく多くの人の「金持ち父さん貧乏父さん」のイメージはこの表紙では無いでしょうか。
僕が購入した方は表紙が違いますね。こちらは2013年に販売開始された改訂版の方です。まぁそんな事はどうでも良いとして、本書の中では金持ち父さんになりたい人の為に「6つの教え」が書かれています。
目次情報
金持ちになるための6つの教え
金持ち父さんの六つの教え
第一の教え 金持ちはお金のためには働かない
第二の教え お金の流れの読み方を学ぶ
第三の教え 自分のビジネスを持つ
第四の教え 会社を作って節税する
第五の教え 金持ちはお金を作り出す
第六の教え お金のためではなく学ぶために働く via 目次
この6つの教えの中の2つ目。「第二の教え お金の流れの読み方を学ぶ」の冒頭にこのような事が書かれています。
お金について知らなければ、お金は出て行くばかり
P72より
今日の記事タイトルの元にもなっている文章ですね。これは非常に言い得て妙だなと思いまして、今日は「お金について知らなければ、お金は出て行くばかり」という事例を5個挙げていきたいと思います。
もっと無限に有ると思いますが、長くなりすぎるので5個にしときます。
なので、第二の教えの所を簡単に深く見るだけですから、この記事を読んでも「金持ち父さん貧乏父さん」の全貌は分かりません。内容が気になる方は自分で本を買って読んでみるか、Amazonのレビューなどをご覧になってみてください。
イメージ的には以前書いた「凡人がお金持ちになるには、倹約して投資するのが一番固いというお話」の読書本「となりの億万長者 〔新版〕 ― 成功を生む7つの法則」と似ていますが、「金持ち父さん貧乏父さん」の方はより「会社に頼らずにどうやったら自分でお金を生み出せるようになるか?」という所に焦点を当てています。
さて、そんなわけで本題へ。
お金の勉強をしないとお金は出て行くばかりという5つの事例
ではいきます~
①今、ふるさと納税を知らないならお金は出て行くばかり
これは色んなブログで取り上げられていますし、このブログでも色々と書いています。控除枠が有るのであれば、やらないと損なのは言うまでも有りません。しかし、まだまだこの制度を知らない人もいるし、知っていてもやったことが無い人が大半です。
2014年11月に発表されたライフメディアのリサーチバンク調査によるとふるさと納税制度を知らない人の割合は約22.9%。20代の人の方が知らない率が高いのは、やはりマネーリテラシーが若いうちは身に付かないからでしょうか。
そして次がビックリ。制度自体の存在は知っているのに寄附した事が有る人の割合はたったの6.7%!!
やった事が無い人に理由を聞いてみると「1位:制度がよく分からない:41.8%」「2位:確定申告が面倒だから:25.5%」となっています。これを見ると「無知は罪なり」という誰か忘れましたが誰かが言った言葉を思い出します。
お金について知らなければ、お金は出て行くばかりという典型的な例では無いでしょうか。給与所得者などの通常確定申告が不要な人でも、今回の改正により平成27年4月1日からのふるさと納税は条件付きで確定申告不要になるはずなので、昨年やっていない人は今年はやりましょう。
ふるさと納税とは-概要とメリット・デメリット
【ふるさと納税の寄付金控除の概要】-実際にお得になる寄附金額の目安も伝授!
②自営業なら健康保険料が高すぎやしないか?
自営業の人は国民健康保険に入っていますよね。これ、滅茶苦茶高いと思いませんか?例えば僕が住んでいる神戸市だと所得割率は医療分と後期高齢者支援分を合わせて14.41%です。これに均等割と世帯割が加わります。(資産割は無い)
国保は住所地によっても大分金額が変わって来るので、不公平感半端無いですよね。愛知県大府市なんかは所得割と支援分合わせても4.8%。その分資産割は有りますが、土地家屋などの資産を持っていない人からするとこんなに嬉しいことはない。
それで高い健康保険料を払うのと同じ医療を受けられます。差額で考えれば法人の均等割を払ってもお釣りが来るはずです。別に違法ではない。(将来どうなるかは分からないけれど。)
ネックは厚生年金の掛金が少ないので、将来貰える厚生年金の金額が少なくなること。ただ、その辺は自分で自制して他で投資すればいいだけの事ですからね。サラリーマンの人がやるのはなかなか難しいと思いますけど、自営業なら有りですよね。
③自動車取得税の課税のされ方を知らない
注:自動車取得税は平成29年4月に消費税10%が上がったタイミングで廃止されるはずです。
これは特に中古車を購入する時に良くある事例のようですが、自動車取得税は取得価額が50万円以下の場合は課税されません。もし、この事を知っていなければ中古車販売屋さんが取得税部分をちょろまかしても判断できませんね。
「取得税は車を取得する時にかかる税金なんだから、かかって当然だよね~(´∀`*)ウフフ」
というスタンスで居たら無駄な費用が出ていきまますし、実際、悪徳販売屋さんはこの方法で結構ちょろまかしていた事も有るようです。
また、自動車取得税は取得価額に3%の税金がかかるものですが、この「取得価額」は「店頭販売価格」では有りません。車の課税標準価格に残価率を乗じた物が「取得価額」です。
店頭販売価格には当然ながら販売店の利益も上乗せされていますから、それを「取得価額」と偽って取得税を計算すれば購入者側のトータル費用は無駄にかかってしまいます。
また、こちらは主に新車を購入する時に判断することになると思いますが、「取得価額」には車両本体価格だけでなくカーナビやオーディオなどのオプション品も含まれます。別に、新車を購入する時に付ける必要が無いんだったら後付にした方が安くなりますね。
当然、純正オプション品の有無でリセールバリューが変動することも有りますから、実際後付にするかどうかはケースバイケースで考えるべき事です。でも、「俺はこの新車を乗りつぶす覚悟でいます」という人でオプションにこだわらないなら後付にした方が良いですよね。
④住宅ローン控除を受けられるからと言ってその家は今買うべきなのか?
消費税増税のタイミング控除枠が増加した「住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)」ですが、これが受けられるからと言って住宅を購入する必要は果たして本当に有るのでしょうか?
毎月のローンに加えて、固定資産税や共益費・管理費、引越代、新たな家具代などなど家を購入する事によって増える支出は非常に大きいです。
もちろん、「元々借家に住んでいてローンと同じくらいの家賃を払っていたから買ったんだよ。住宅ローン控除受けられるし。」という人も多いと思いますし、それは否定しません。トータルで考えて今購入した方がお得~とちゃんと判断できているなら問題ないでしょう。
でも、購入した家は僕達にお金を運んできてはくれませんよね。住宅ローンを組む前に惨めな思いをしてでも安い借家に住んで、余った分を投資信託などに分散投資していたら、それは僕達にお金を運んでくれる資産になりますね。
こちらの記事でも書いているように、日本はこれから人口が減っていきますが世界的には増加します。また、過去を見ても世界の実質GDPは毎年3%~4%くらいの成長率は有ります。
(出典:1 世界経済の現状と今後の見通し)
つまり、毎年世界的に分散投資して全部再投資していればどんどん資産額は増えていく訳です。住宅をいつ買うかの問題で変わってきますが、3%~4%の複利を毎年得られるなら先にこっちに回したほうが後々有利になることが多いかなと。
特に元々両親の家に居候させてもらっていた若夫婦とかが住宅ローンを組まずに、そのまま居候して家賃分を投資に回していたらどうでしょうか。すんごい事になりそうですね。
もちろん、マイホームという言葉には底知れぬ魅力が有るので、金銭的な面より一国一城の主であるという事実とかの方が満足感を得られる事も有るでしょう。事実を客観的に見ればローンを払うよりも投資に回した方が良いよねという話をしているだけです。
ということを本書の中でロバキヨさんが言っておられるという話。
あと、折角の住宅ローン控除のメリットを全部受けられない(住宅ローン控除の枠は有るけれど所得基準等に引っかかって最大限控除できない場合)可能性が有るのであれば、夫婦共働きの場合なら名義を夫婦で分けた方が良いです。
夫婦それぞれが申告をして住宅ローン控除を受ければ、控除枠が分散されるので死んでしまう控除部分が無くなります。あと、本当かどうか知らないですが住宅を夫婦名義にしておけば、借金で首が回らなくなっても競売に出されにくいという話を本で読んだ事が有ります。
名義が別の不動産を売りにだしても購入する側としては一部分しか手に入れられないですからね。(本当かどうかは知らないけどw勉強不足ですいません。)
⑤節約できるのに節約できることを知らない
例えば今だったら格安スマホ・格安SIMが典型例ですかね。僕はどうしてもお客さんと携帯で長電話せざるを得ない時が有るので、現状は大手キャリアのかけ放題がベストなのですが電話しない人だったら絶対格安スマホの方が良い。金額的に年間で3万円位は余裕で浮くはずです。
あとはクレジットカードの選択も節約の代表例ですよね。今は税金も公共料金もクレカで払える時代です。年間50万円の利用でも0.5%ポイント還元のクレカと1.5%ポイント還元のクレカなら年間で差額は5,000円。10年なら5万円、30年なら15万円です。
他にも保険の見直しも大事ですねー。知っているか知っていないか、そして積み重ねるか積み重ねないかで節約効果も大きく変わってきます。
まとめ
というわけで、非常に長くなってしまいましたが「お金の事を知らないと、お金は出て行くばかり」という事例を5つ挙げてみました。(これが全部じゃないですよ。)
やっぱり税金関係の物が多くなりますね。法律は小難しい条文で書かれているので、制度に取っ付きにくいですが、今見たことで分かるようにやはりある程度は税金の事を勉強していかないと大きな節約は出来ないのかなと思います。
勉強しましょう!僕も分からないこと沢山です。
知っているか知っていないか、実行できるか実行できないかで、数十万あるいは数百万円あああるいは数千万円の損得は発生するはず。
最後に・・・偉そうにこの記事書いてますが現状僕は貧乏です!でも、知っているか知ってないかで何か問題に直面した時の対処の仕方が変わって来るのでは?とは思います。
では、さようなら。