世の中には、様々な種類の「アルバイト」が存在します。飲食店のホールスタッフや工場製造作業、土木現場での作業など、数え上げたらキリが有りません。これらアルバイト全体の平均時給は「1,000円弱」だそうです。
「平均時給」なので、時給の少ないアルバイトもあれば、時給の高額なアルバイトもあるわけです。同じ時間を費やすなら時給が良いアルバイトを選びたいですよね。
そこで、今回は高額な報酬を得る事が出来る「治験アルバイト」について記事にしていきます。
目次情報
治験アルバイトとは
そもそも、治験とは新薬を開発するために、人に対する薬の「効果」や「安全性」などについて調べてデータを収集する試験を言います。この試験の対象となるのが「治験アルバイト」です。
まず、ここで勘違いして欲しくないのは、安全性が確かめられていない新薬(=危険)だから、報酬が高額になるわけでは有りません。人に対して試験を行う前に、動物実験で「効果」や「安全性」を確認をしているので、その点は安心してください。
動物実験ではほとんどが「ラット」を利用しています。その主な理由は以下の通りです。
・人と生理学的に類似している(脊椎動物・哺乳類など)
・サイズが小さいので、低コストで大量に飼育・保管が出来て、かつ大量のデータを取得出来る
・動物実験用のラットは、近親交配により大量に繁殖させているので、ほぼ同一の遺伝子を持っています。そのため、安定した実験結果を得られやすい。
こういった理由から動物実験にラットを利用しているようですね。
治験アルバイトが高額報酬になる理由
治験バイトは定期的な新薬の投与だけでなく、投与後の被験者の体調などの変化もモニターされます。
どのようにモニターするのかというと、治験を行う病院に入院して計器を体に設置して色んな値を計測します。つまり、病院に「24時間×治験期間」体を拘束されるわけです。
拘束時間が長くなればなるほど、治験アルバイトの報酬は高額になっていきます。
目安としてはおよそ「日給15,000円~20,000円」です。時給に換算したら「625円~833円」となり、いまいちな報酬となってしまいますね。
ただし、被験者は薬を飲むだけで、特に他にしなければならない事は有りません。拘束期間中に規則正しく入院生活を送るだけで良いわけです。しかも、短期間でまとまった報酬を貰えるのも他のアルバイトとは違う点です。
そういう意味で「ラクに」そして「短期間」に高額報酬を貰えるのが「治験アルバイト」です。
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よく募集されている治験対象になる病気の種類
治験と言っても、その対象なる病気は様々です。チラッと調べてみましたが、以下の様な病気に関連した治験情報が多いようです。
- 糖尿病
- ニキビケア
- 高血圧
- 頻尿
治験アルバイトの報酬
さきほど紹介したように、治験アルバイトの報酬目安はおよそ「日給15,000円~20,000円」です。
そして、参加する治験によって拘束される期間が異なり、それによって報酬も前後する事になります。また、ほとんどの治験が入院を伴いますが、通院だけで参加可能な治験アルバイトも有ります。
入院するタイプの報酬
入院するタイプの治験報酬は、例えばこんな感じです。
- 3泊4日1回・・・7.5万円
- 4泊5日2回・・・16万円
- 8泊9日2回・・・28.6万円 等
中には1ヶ月近くの期間を設けている治験アルバイトも有り、その報酬は40万円~60万円にもなります。
通院するタイプの報酬
通院するタイプの治験の報酬の目安はおよそ「1通院で1万円」です。
期間は1ヶ月のものもあれば6ヶ月におよぶものまで有ります。申し込む治験によって通院回数は様々で、週に1回だったり月に1回だったり。
入院タイプと違い、拘束時間も通院した時の検査時間(1時間~2時間)のみなので、サラリーマンの副業にはもってこいのアルバイトではないでしょうか。
ただし、治験は他の治験と平行で行う事は出来ないので、もっと稼ぎたい人は入院タイプの方が良いでしょう。
治験に参加する際の注意事項
治験には「年齢」「性別」などの参加条件が付されています。この点は申し込みする前に、チェックすれば問題は有りません。
これ以外にも何点か注意事項が有ります。
- 拘束期間中は暇をもてあそぶ
- 大部屋で他人と過ごさなければならない
- 基本的に「禁酒・禁煙」
- 人によっては新薬の副作用が発生する事もある 等
拘束期間中は暇をもてあそぶ
とにかく暇らしいです。普通のバイトとは違って何もしなくて良いのは治験のメリットですが、逆に何もしないのは苦痛となります。
そのため、治験に参加する際には、暇を潰す手段を用意する事が一番大切なのかもしれません。
病院によっては「漫画」や「ゲーム」を用意してくれてる所も有ります(事前にチェックしておきましょう)。
また、基本的に治験の邪魔にならない物は持ち込んでもOKなので、パソコン・携帯・各充電器・DVD・本などを用意しておきましょう。治験によっては持ち込み不可の場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
その他、ただ時間を潰すだけではなく、資格試験の勉強など自分の為になる物も用意するといいかもしれませんね。
大部屋で他人と過ごさなければならない
入院タイプの場合には、他人と何日間か一緒の部屋で過ごす事になります。神経質な人や女性にとってはちょっと辛い環境と言えますね。
こういった環境が嫌な人は、通院タイプの治験や女性専用の治験を利用すれば良いでしょう。
基本的に「禁酒・禁煙」
治験によって正常なデータを取得する為に、「禁酒・禁煙」が条件となる場合がほとんどです。また、治験期間だけでなく、治験開始前から禁酒・禁煙を義務付けられます。
特に、喫煙者の人はかなり我慢が必要になります(隠れて吸ったら即退場です)。
人によっては新薬の副作用が発生する事もある
動物実験で安全性はある程度確認されていますが、100%副作用が出ないとは言いきれません。
しかし、治験開始前には医師から投与する薬や副作用などに関してはしっかりと説明が行われます。もし副作用が発生しても、治療や検査は製薬会社が負担してくれます。また、副作用に限らず体調が思わしくないと感じたら、医師にその旨を伝えて治験を途中で中止する事も可能です。
管理人雑感
僕も学生時代に「治験受けてみようかな~結構バイト代良いし!」と思って、治験サイトに登録をした事が有ります。しかし、最終的には受けませんでした。
なぜなら、僕はチキンだから!やっぱり、「まだ世に出ていない薬を試すのか~恐いなぁ」ってのが頭に浮かんできて、尻込みしました。
知り合いに治験機関で働いている人がいるので聞いてみましたが、やっぱり僕みたいに最終的に尻込みする人はそこそこ多いそうです。なので、その人は「治験は安全です~」みたいな説明会を全国各地でやっているそうな。(じゃないと皆やってくれないから?)
私は怖くて出来ませんでしたが、治験には「その病気で苦しんでいる人達(これから苦しむ人含め)の為に役立つ薬の開発に貢献できる」という社会的意義が有りますから、勇気が有る人はやってみても良いんじゃないでしょうか。
社会に貢献出来るという大きな役割が有ったとしても、やっぱり恐いけど。