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TTM・TTS・TTBの違い~外国為替の顧客レートはどう決まる?


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前回の記事から引き続いて外国為替の話。復習がてらTTMやらTTSやらTTBやら顧客相場やらをまとめておきたいと思います。既にご存知の人は読む必要ないのでスルーして下さい。華麗なるスルー。

まぁしかし、普通に生活しててTTMとかTTSとかに関わることは無いと思いますしね^^

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2つの外国為替市場(外為市場)

外為と言うとFXのイメージが湧くと思いますが、ここではFXの事は一旦忘れて下さい。(考え方は同じです)。外為市場とは簡単に言うとコンピュータ端末等によって形成されたネットワークを通じで為替の取引を行う市場と言えます。

街のスーパーや八百屋とかみたいに実店舗が有るわけでは有りません。まぁそんなことはどうでも言いですが。そして、この外為市場は「銀行間市場(インターバンク市場)」「顧客市場」の2つに分けられます。

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名前からも分かるように「銀行間市場」が銀行同士が直取引する場合に利用される銀行間レート(インターバンクレートとも呼ぶ)で、顧客市場は私達のような一般ピープルと銀行等が取引する際の市場の事を言います。

顧客市場で行われる取引も銀行間レート(インターバンクレート)に基づいて値が決定されますが、銀行間レートに少し手数料等が加わった状態のレートが使用されるのが一般的です。顧客市場で利用されるレートの事を「顧客相場」と言います。以下でもう少し細かく見ましょう。

顧客相場も2種類有る

実は顧客相場も2種類有ります。イメージ的には大口顧客に対する相場と、私達のような一般個人などの小口顧客に対する相場。

大口顧客に対する相場は銀行間レートに銀行が独自の手間賃(マージン)を上乗せしたレートで取引します。こちらは公正?公平?を期すために銀行間レートに連動して1日中レートが変動します。

ドル(photo by Images Money-Dollar)

一方で、私達一般ピープルに対する相場は「1日中一定のレート」で動きません。(もちろん、為替が大きく動いた場合にはレートが変わることも有ります。)

基本的に1日中一定のレートで動かないのは、手間を省くためです。私達が銀行に両替をしにいって、一々その時の為替レートに応じて計算をしていたら銀行員の人はめっちゃ面倒ですよね。

まして、個人でそこまで大きな両替をする人も殆ど居ないので一定のレートで決めておいて、それで取引を完了させるわけです。

この一定のレートが私達が銀行でドルなどを購入する時に使用されるレートですが、概ね9時55分頃の銀行間レート(仲値-TTM)を基準として大体その日の午前10時頃に発表されます。

TTM/TTS/TTB/キャッシュ売り相場/キャッシュ買い相場~用語集

■TTM(電信仲値相場)~Telegraphic Transfer Middle Rate
上記で説明したように金融機関が通貨を売買する際の基準となるレート

■TTS電信売相場~telegraphic transfer selling rate
銀行が顧客に対して販売する際のレートの事。TTMに若干の為替手数料を上乗せしたレートとなる。どこの銀行でもドルの場合は上乗せ1円程度上乗せ。

例えばTTMが1ドル=100円となっていたら、TTSは1ドル=101円です。

TTB電子買相場~telegraphic transfer buying rate
銀行が顧客から通貨を購入する場合のレート。TTMから為替手数料が引かれたレート。(どこの銀行でもドルの場合は1円程度TTMより減じた額となる)

例えばTTMが1ドル=100円となっていたら、TTBは1ドル=99円です。

たまに、勘違いする人がいますがTTS(電信売相場)が顧客が銀行から外貨を購入する時のレートで、TTB(電信買相場)が顧客が銀行に外貨を売却する時のレートです。電信買相場・電信売相場で使用される売買はあくまでも銀行側が主体と考えて下さい。

このTTSやTTBが私達が外貨預金をしたり、海外へ送金したりする時に適用されるレートです。実際に外貨現金を手にする場合のレートはまた違います。それが「キャッシュ売り相場・キャッシュ買い相場」と言われるもの。

■キャッシュ売り相場
外貨現金を銀行の窓口等で購入する時に使用されるレート。ドルの場合はTTMに+3円程度上乗せされる事が多い。

■キャッシュ買い相場
外貨現金を銀行の窓口等で売却する時に使用されるレート。ドルの場合はTTMに△3円程度減じる事が多い。

キャッシュ売り・買い相場の上乗せレートがTTSやTTBより多い理由は通貨の輸送料金や保険料が転嫁されているからです。これが銀行の手数料収入になっていると思って下さい。マージンですね。

マージンや顧客相場に関して、昔は各銀行間で画一的なものを利用していたようですが、現在は各銀行や両替商が自由に決めて良いことになっていますので、日本で外貨へ両替えする際にも「どの銀行・どの両替商」で両替えするかによってかなり手数料の面で変わってきます。しっかりとレートを見てから両替えするようにしましょう。

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