節約投資のススメ
車両保険

車両保険
自宅で車庫入れ中にハンドル操作を誤ってこすってしまった・・・こんな時に貴方ならどうしますか?車両保険を使って修理します!という人もいるでしょう。

あるいは、別に多少の傷とか気にしないので「車両保険の申請だけしてお金だけ貰う」という人もいるでしょう。「車は走りさえすればOK!」と考えている人ならそういう方法を取ることも考えられますよね。

実際、現金だけ貰って車を修理しないという選択肢を取る人も昔は多かったと思います。しかし、今は等級制度が改定された事もあり、この方法を行うと逆に損になってしまうことも考えられます。

そこで、この記事では「車両保険で修理を頼まずに現金だけ貰う場合の注意点」について書いておきたいと思います。なお、そもそも「お金だけ貰う事って可能なの!?」と疑問に思っている人もいると思うので、まずはその根拠について書いていきます。

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なぜ車両保険を使って修理せずに現金だけ貰う事が可能なのか?

純粋無垢な人は「お金だけ貰うなんて詐欺ではないのか!」と思ってしまうかもしれませんが、別に詐欺では有りません。その根拠は自動車保険の約款に記載されています。

下記はSBI損保の約款(2015年4月1日以降契約分)に記載されている「車両保険の保険金を支払う場合」の一文です。

当会社は、衝突、接触、墜落、転覆、物の飛来、物の落下、火災、爆発、盗難、台風、洪こう水、高潮その他の偶然な事故によってご契約のお車に生じた損害に対して、この車両条項および基本条項に従い、被保険者に保険金を支払います。

上記引用文中の赤文字にした所に注目です。車両保険は詰まるところ「車に生じた損害に対して」支払われるものなので、実際に修理するか否かは被保険者に委ねられているという事になります。

車両保険でお金だけ貰う

よって、お金だけ貰って修理しなかったとしても、それは契約者の自由なので別に訴えられる事も有りません。但し、上記引用文中の太字部分に要注意。あくまでも保険金が支払われるのは「偶然な事故で車に損害が発生した場合」に限られます。

つまり、車両保険の保険金をあてにして、故意に(わざと)車をブツケて保険金だけを受け取る行為は詐欺行為ですので絶対に止めましょう。その他車両保険金が支払われないケースは約款にたんまり記載されていますので、興味の有る人は読んでみましょう。

修理を行わずに現金だけ貰う場合の注意点

はい、単純にハンドル操作を誤ってブツケてしまった場合に保険金だけ貰う事は、悪いことではないという事が分かったので、続いて実際に現金だけ貰う場合の注意点を見ていきましょう。

注意点①:修理しなくても車の走行に影響がないかどうか必ずチェック

単純に擦っただけとかなら多分問題ないと思うのですが、ちょっと激しめにぶつけたけど修理せずにお金を貰う場合は、車の主要なフレームや骨格部分に損傷がないかキッチリとチェックしましょう。

というのも、車の主要フレームに損害が発生すると修理したとしても真っ直ぐに走れない等の問題が発生する事が有ります。(いわゆる事故車)。

真っ直ぐ走れない

そんな状態で走ったら何かしら問題が発生する確率は高くなりますね。命より大事なモノは有りませんので、修理しなくても走行に影響が無いのかどうかだけはチェックして下さい。

反対に言えば、走行に影響するような自損事故を起こしちゃった場合には、車両保険金だけを貰って次の新しい車の購入資金に充てる、という発想も有りだと思います。(もちろん、車両保険の設定金額等の問題で思った通りの金額を貰えない可能性も有りますけどね。)

注意点②:実際に修理はしないので消費税部分は貰えない

車両保険の申請をする時に修理工場等で出してもらった「見積書」を提出することになると思います。その時、見積書には消費税込みの金額が記載されていると思いますが、実際に車両保険の保険金を受け取るときは「消費税抜き」の金額が支払われます。

というのも、消費税は財やサービスを受けた事に対して課される税金ですが、今回の場合実際に修理するわけではなく単純にお金を貰うだけです。そもそも消費税が発生する修理作業をして貰うわけでは有りませんよね。なので、消費税部分は保険金として支払われないのです。

お金

また、損保会社は保険金支払いの妥当性を調べるために損害調査を行いますが、これにかかる費用も保険金から控除されますので、その部分も頭に入れておきましょう。必ずしも見積書通りの保険金を受け取れる訳では有りません。

まぁ、自宅でこすった程度の傷だとそもそもの保険金額が大したこと無いので、損害調査をしない損保会社も有るようですが。

注意点③:翌年度以降の保険料情報も頭にしっかり入れる

冒頭で以前は「現金だけ貰う人も多かったようですが・・・」と書いた理由が、先日の記事でも書いたノンフリート等級の改定問題ですね。保険金を請求した人は割高な等級テーブルに移動させられるって奴です。(詳細は前回の記事参照

これによって、修理をせずに現金だけ貰ったとしても翌年度以降の保険料の事を考えれば、大分損になってしまう確率が高くなりました。

自宅で事故ってしまうような「自損事故」で車両保険を利用すれば3等級ダウン事故に該当しますので等級は3つダウンして、なおかつ割高な等級テーブルから3年間は抜けられません。しっかりと損得を計算してから行動しましょう。


というわけで、以上のような注意点(特に注意点③)が有るので、今はこの方法を取る人は大分減ってるんじゃないかと思います。

しかし、次のようなセクションの人物像に当てはまる人なら現金だけ受け取っても、ほとんどの確率で得をするでしょうね。

この方法を使うのに最適な人は?

この方法を使う場合の最大のネックは「翌年度以降の保険料が跳ね上がってしまう事」でした。(僕的に。)

であれば、翌年度以降の保険料が上がらない人であれば、十分使う余地は有りますよね。では、どんな人がそれに該当するのか?

答えは「長期先払い契約をしている人」です。「長期先払い契約」をしている人は、契約時点で既に契約期間分(3年とか5年とか7年とか)の保険料を払っちゃってるわけですから、翌年度以降の保険料が上がるかどうかなんて関係ないですよね。

なので、こういう人は修理せずに現金だけ貰えば、その部分だけ丸儲け出来る訳です。(もちろん、車は少し壊れることを容認できるなら・・・ですが・・・。)

但し、長期先払い契約をしているからと言って、必ず得するという訳では有りません。いくつかの注意点が有ります。

注意点①:契約期間と等級のバランスチェック

長期先払い契約をしていれば、契約期間が残っている期間の保険料は既に確定されているので、事故を起こしたとしても追加で保険料を払う必要は有りません。しかし、長期契約の場合でも事故を起こせば「等級」自体は変化しています。

以下は、1年契約と3年契約の場合で、契約初年度に事故を起こして保険金を請求した場合の等級の推移イメージです。

注:下記表はあくまでもイメージです。3年契約の行の2年目・3年目が「事故無」となっていますが、実際には「事故有」として把握されています。3年契約のメリットを表示するために敢えてこう表示させています。

長期契約

1年契約だと、翌年度から等級テーブルも変わり等級もダウンするので保険料アップの影響をモロの受けることが分かります。

一方で3年という長期契約の場合だと、例え1年目に事故を起こしたとしても、2年目・3年目の分に関しては既に保険料支払い済みなので、その影響を受けず、実際に影響が発生するのは契約更新年度の「4年目:事故有14等級」の時だけという事になります。

しかし、事故を起こしたのが3年契約のうちの3年目だったらどうでしょうか?この場合は、等級の影響が翌年度からモロに直撃するので全く旨味も何も有りませんよね。この辺り、一応注意して下さい。

注意点②:長期先払い契約のそもそもの保険料に注意

長期先払い契約をすると、数年分の保険料を事前に一気に支払う事になるので、前払いしている分一定の割引を受ける事が出来ます。

割引を受けられる事自体はお得なのですが「長期先払い契約」が出来る保険会社は保険料が高い「代理店型」の損保会社がほとんどです。

なので、長期先払い契約というメリットを享受したとしても保険料の面では「ネット系の通販型自動車保険」に叶わない事が多いです。長期先払い契約を提携する前に、そもそも、その損保会社で保険を契約するのが得なのか損なのかも考えて下さいね(車両保険の使用有無を問わずです)。

まとめ

以上、非常にマニアックな話になりましたが、書き始めたらもう戻れなかったので公開させていただきました。お疲れ様でした。

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