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個人型確定拠出年金(401k)の運営管理機関選びのポイント!おすすめはどこ?


この記事を読むのに必要な時間の目安: 12分ぐらい

個人型の確定拠出年金(401k)に入る際に、ちょっと面倒なのが「運営管理機関」選びです。何と言っても、全国津々浦々「150以上」の金融機関から自分にとってベストな金融機関を選択しなければならない訳ですから、結構な重労働ですよね。

しかも、選んだ金融機関によって、長い目で見ると数十万円以上の費用差額が発生することもあり得るわけですから、慎重に選択していきたいところ。

運営管理機関一覧 | 国民年金基金連合会

というわけで、この記事では個人型401kに加入する際の「運営管理機関選び」のポイントについて紹介していきたいと思います。

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運営管理機関選びのポイント

運営管理機関を選ぶ際のポイントは以下の3点です。(モーニングスターより)

  • ①口座維持手数料
  • ②商品の品ぞろえ・商品の内容
  • ②専用サイトの有無
以下、それぞれ細かく見て行きましょう。

口座維持手数料は運営管理機関毎に違う

個人型確定拠出年金(個人型DC)の概要の所でも書いていますが、個人型401k加入者は、資産を運用するために「運営管理機関」や「国民年金基金連合会」に【手数料】を支払わないと、確定拠出年金を利用することが出来ません。

かかる費用は「①加入時手数料」「②口座維持手数料」の2つ。特に、「②口座維持手数料」は個人型401kに加入する限り、毎年継続して支払わなければいけない費用なので、この手数料の安さが金融機関選びの1つのポイントになります。一応費用内訳も載せておきます。

■①加入時手数料⇒初回だけ支払う
加入時手数料

*1 どこの金融機関で口座を開設しても一律にかかる費用です。
*2 運営管理機関が口座開設手数料の名目で費用を徴収することはあまり無いですが、SBI証券などで稀に徴収されます。

■②口座維持手数料⇒毎月継続して支払う
口座維持手数料

*3 年間1,236円。どこの金融機関で口座を開設しても一律にかかる費用です。
*4 概ねどこの金融機関でも月額64円(年額768円)のようですが、一部の機関では違うようです。
*5 金融機関によって異なりますが、年間2,000円~8,000円程度の幅です。SBI証券や楽天証券などのように口座残高が一定以上有れば無料になる金融機関も有り。

「②口座維持手数料」の運営管理機関に払う手数料がキーポイントですね。他の費用はどの運営管理機関を選ぼうが、ほとんど均一にかかる費用なので考慮する必要は有りません。

モーニングスターの個人型401kサイトで会員登録すると、約60個程度の金融機関の手数料を比較することが出来ます。(全ての金融機関の比較は出来ません。)

記事執筆時点における、手数料が安い金融機関ランキングは以下の通りです。

口座維持手数料比較
(出典:モーニングスターの金融機関比較ページ~運用指図者の部分は敢えて削除しています。)

上記ランキングを見て貰えば分かるように、手数料で運営管理機関を選ぶとしたら「スルガ銀行」もしくは「SBI証券」の2択となります。(但し、両者ともに401kで管理している資産が50万以上の場合限定で、50万未満だと口座維持手数料が高くなります。)

1位のSBI証券で2,004円。4位のりそな銀行で5,796円。両者の差額は3,792円。

仮に401kに30年間加入し続けると仮定すれば「3,792円×30年=113,760円」もの差が発生します。もっと口座手数料が高いところも有りますから、仮にその人が滅茶苦茶高い金融機関を選んでいたら結構な損失です。気をつけましょう。

商品の品ぞろえ・商品の内容

で、続いてのポイントが「商品の品揃え・商品の内容」です401kにおいて投資商品は運営管理機関毎に異なります。従って【運営管理機関を決めるという事は投資対象となる商品も自動的に決まる】という事です。一般的にこの部分が運営管理機関選びで一番大事だと言われています。

特に、401kでは資産運用のために投資信託を使うことになるので、「取扱い投資信託の種類」及び「投資信託に係る手数料」が大きなポイントとなってきます。

■取扱い投資信託の種類
こちらも一般的な話ですが、401kは老後資金形成のための制度ですから、長期的目線で色々な国(世界)に分散投資していく事が求められます。従って、国内の株価(日経平均etc)に連動する投資信託だけを取り扱っている金融機関などはNGという事になります。

分散投資に関しては下記記事の中で書いているので、暇なら参考にして下さい。
NISAと確定拠出年金の併用は可能!併用時の投資の考え方

セオリーで言うと、以下の投資信託を全て揃えている金融機関を選択するのが一般的です。

  • 国内株式型
  • 国内債券型
  • 外国株式(先進国・新興国)型
  • 外国債券(先進国・新興国)型
これも一応モーニングスターのサイトで下記のような感じで「どの分野の投資信託を何本取り揃えているか?」を見ることが出来るので活用すると良いと思います。

取扱い投資信託
(出典:モーニングスターの金融機関比較ページ~一部画像加工)

まぁとは言え、401kだけで分散投資をするのではなく、自分が持っている金融資産全体で分散投資をすれば良いので、必ず全ての種類の投資信託を揃えている会社を選ぶ必要は有りません。(401kでしか、老後の資産形成をしていないのであれば、当然全部揃えている金融機関を選んだ方が良いです。)

僕は401k(iDeCo)の節税メリットを最大限享受するために全て外国株式型の投資信託に突っ込んでいます。

理由は小規模企業共済にもいずれは満額加入する予定であり、小規模企業共済の運用資産の7割は国債を含む国内債券(安全資産寄り)だからです。それを考えると、まぁ年齢的な面を考慮しても、新興国の外国株式型にぶっ込んで良いのではと思っております。

■投資信託に係る手数料
投資信託にかかる手数料(費用)について知らない方は、こちらの記事を見てから戻ってきて下さい。中でも一番大事なのが、資産運用残高に応じて一定の率を負担しなければならない「運用管理報酬(信託報酬)」です。

仮に運用管理報酬が年率1%の投資信託を100万円分購入すると、1年間で1万円の費用を負担しなければいけなくなります。「期間が長くなればなるほど、運用残高が多くなればなるほど」、この運用管理報酬の負担が大きくなってきます。

計算例

・資産残高500万円
・運用期間20年
・投資信託Aの運用管理報酬 0.5%
・投資信託Bの運用管理報酬 1.0%

上記のような前提で、20年間の運用管理報酬を計算すると、投資信託Aの場合で「50万」、投資信託Bの場合で「100万」となり、差額は50万円にも昇ります。(超ザックリ計算)

計算例を見て頂ければ分かるように、運用管理報酬(信託報酬)の差は長い目で見ると口座維持手数料よりも大きくなる事がほとんどだと思いますので、自分が投資したい種類の投資信託の手数料について、しっかりとチェックしてから金融機関を選びましょう。

ちなみに、全く同一の投資信託であれば金融機関が異なったとしても、投資信託に係る手数料は同じですので気にする必要は有りません。注意すべきは性質が同じような内容の投資信託なのに、手数料が全然違うやつです。

パッシブ運用とアクティブ運用の投資信託はどっちがいいか?

詳しく書くとまた長くなりすぎるので割愛しますが、一般的にパッシブ運用型投資信託のコストは割安・アクティブ運用型投資信託のコストは割高です。

また、市場平均よりも上の成績を目指すのがアクティブ運用型の投資信託ですが、過去の成績を見てみるとパッシブ運用もアクティブ運用もさほど成績は変わらないため、運用管理報酬が高いアクティブ運用型をわざわざ選択する必要は無いと言われています。

そのため、401kで分散投資・長期投資を考えているなら、アクティブ運用型の投資信託の良し悪しを金融機関選びのポイントにする必要は無いと思われます。

運営機関のサービス品質

個人的にこれは全然重要じゃないです。一番重要なのは、やはり「自分が求めている投資商品が存在しているか否か?手数料はどうか?」ですから。

まぁこれは401k加入者のための詳しいWEBページが有るかとか、不明点を丁寧に教えてくれるかといったあたりですね。現時点で401kの事を調べている人は、多分ここはそこまで重要視しないと思うのでこれで終了。

運営管理機関を変更する際の注意点

一応、運営管理機関は途中で変更可能ですが、無駄な手数料が掛かりますし、何より管理機関を移動するにあたって確定拠出年金内の口座資産を一度全て現金化する必要が有ります。

仮に損失が出ている状態だと、何となく気分が悪い状態で移管する事になってしまうので、出来るだけ一度運営管理機関を決定したら変更しないように、最初に加入する時点で徹底的に調べあげましょう。

もちろん、物凄い商品を来週からA金融機関が取り扱う!ってなれば、それは変更に伴う手数料等を勘案して、長い目で見ると得なのか損なのか判断すべきです。最初にいまいちな金融機関を選んだ場合も同じです。トータルで見て金融機関を変更するのがお得なのか損なのか?で判断して下さい。

おすすめの運営管理機関はどこだ?

ザックリと運営管理機関選びのポイントを書いてきましたが、結局どこが良いのか?どの金融機関がおすすめなのか?となると現時点で401kに加入していない僕が言っても説得力が有りません。

というわけで、既にインデックス投資をバリバリされている先人たちの意見を探してみたところ、「野村證券」or「SBI証券」のどっちかが良いかなーって人が多いみたいです。

■先人様たちの参考記事
お勧めの個人型確定拠出年金口座のご案内 2015年3月版 | cubの資産形成実践日記

魅力が増したSBI証券の個人型確定拠出年金プラン: アーツ&インベストメント・スタディーズ~国際分散投資の研究と実践~

確定拠出年金は野村證券?SBI証券?どっちがお得?コスト比較 – 一日不作一日不食

他にも、インデックス投資ブログはいっぱい有りますので、御自分でも調べてみてください~僕も実際入ったらその過程を記事にしてアップしたいとおもひます。

■関連記事
401kにおける待機資金は定期預金や保険商品よりもMMFの方が使い勝手が良い理由

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