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クローゼットからら溢れる現金

【タンス預金総論】メリット・デメリットや必要性など


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クローゼットからら溢れる現金

預金先として真っ先に思い付くのは銀行ですよね。しかし、銀行預金を利用せずに、「自宅」に現金を保管している人も意外と多いです。いわゆる「タンス預金」の事ですね。

タンス預金をする理由は、人ぞれぞれだと思いますが、「預金の金利が低いから」「手元に一定額のお金を置いておきたいから」などが一般的でしょうか。中には「お札の匂いを常に嗅いでいたい!」という人もいるかもしれませんね。

ただ、お金の管理方法として疑問を感じている人もいるはずです。

「タンス預金は危険じゃないのか?」
「タンス預金よりもっと良い資金管理方法が有るのではないか?」

そこで、今回は「タンス預金」の全般的な話やメリット・デメリット、必要性などについて紹介していきたいと思います。

そもそもタンス預金とは

タンス預金

タンス預金とは、銀行などの金融機関ではなく、自宅に保管されている現金の事を指します。タンスに仕舞われている現金の事だけを意味するものでは有りません。

語源は定かではありませんが、”タンス”預金と呼ばれている理由は、お金の保管場所としてタンスを選ぶ人が多かったからだそうです。

現金の保管場所が自宅内であれば、全てタンス預金という事になりますね。

タンス預金の場所・方法は?

では、他の人がどこにタンス預金をしているのか、気になりますよね。それについて「お部屋探しのSUUMO」が保管場所のランキングを発表しているので、そちらを参考にしてみて下さい。

なお、SUUMOのランキングは「へそくりの場所」ですが、概念的にはタンス預金と同じという事で、その点はご容赦ください。

たんす預金の場所(出典:SUUMO

「タンスの中」という人が一番多いのは意外ですね。「タンス預金」だから「タンス」に保管、という発想は単純すぎるのでやめた方が良いかもしれません。

その他に多かったのが「机の引き出し」「キッチンの戸棚」といった感じです。50%以上の人が、これらのどこかを現金の保管場所として選んでいますね。

また、盗難対策として保管場所や方法に一工夫を加える人もいます。

  • 密封された袋に入れてトイレの貯水槽に保管
  • 二重底にした引き出しに保管
  • 金庫に保管 等

ちなみに、金庫を使用するなら「耐火性」のある金庫を購入するようにしましょう。耐火性がなければ、火事で金庫自体は燃え残ったとしても、金庫内の空気が高温になり、現金が燃えてしまう可能性が高いからです。

複数の場所に現金を保管して、盗難リスクを分散する方法も考えられますね。ただ保管場所を忘れてしまう危険性も有るので、保管場所と金額をデータ化しておく方が良いでしょう。

日本のタンス預金の総額はいくら?平均は?

日本地図と1万円札

第一生命経済研究所」の試算によると、2017年2月末時点で日本のタンス預金の総額は「43.2兆円」にもなるそうです。

同じ時期の成人人口が約1億人ですから、平均で一人当たり43.2万円もタンス預金をしている事になります(人口は総務省統計局より)。

これはあくまで平均金額です。極端な例を挙げると、100人のうち1人が4,320万円をタンス預金していて、残りの99人がタンス預金していなかったとしても、タンス預金の平均金額は43.2万円になります。

実際にも、多額の現金を自宅で保管している一部の富裕層によって、タンス預金の総額及び平均額が押し上げられていると思いますけどね。

タンス預金のメリット

まず、タンス預金のメリットについて見ていきましょう。

ある程度の金額が手元に有る安心感

お金に囲まれて笑顔になる女性

災害等で銀行の機能が停止したり、日常において急な出費が発生しても、ある程度の現金が自宅に有れば安心ですよね。

現金という資産が持つ流動性をより高められる保管方法が「タンス預金」と言えるでしょう。

ただし、流動性の高さがデメリットにもなる点には注意が必要ですよ。

ATM手数料の負担軽減

一般的に、1ヶ月のATM利用回数やATMの利用時間帯などによって、ATM手数料が100円~200円発生します。銀行などに預金するなら、ATM手数料は必要経費となるでしょう。

一方、タンス預金では当然ATM手数料が発生しません。自宅に保管しているお金を使うだけですからね。もちろん、外出中に手持ちの現金が不足した場合には、ATMを利用する事になるので、厳密に言うと、ATM手数料の負担軽減となります。

ちなみに、タンス預金は「貯金」にはあまり向いていません。手元にある時点で「お金を貯めたい」という意思に反して、使ってしまう恐れがあるからです。

貯金を考えている人は、他の方法を模索した方が良いでしょう。

【貯金できない人達へ】貯金100万円を達成する為のコツ

タンス預金のデメリット

では、タンス預金のデメリットについても見ていきましょう。

空き巣や盗難のリスク

タンス預金は「流動性の高さ」がメリットとして挙げられますが、それが裏目に出て、「空き巣」や「盗難」の被害に遭う事も有ります。

空き巣

タンス預金を考えている、又は既にしている人にとって、これが一番懸念しているリスクなのではないでしょうか。人によっては、数百万円・数千万円の被害額になりますからね。

もちろん、タンス預金をする場所を工夫したり、金庫を購入する事で多少被害は軽減できるかもしれませんが、プロの窃盗犯に狙われたら根こそぎ取られる可能性もあります。

タンス預金をするなら、空き巣等のリスクは覚悟しておく必要が有るでしょう。

ちなみに、警視庁によると、平成28年中に発生した空き巣などの住宅に対する侵入窃盗(建物に侵入して金品を盗む犯罪)の件数は、2,750件です。1日当たり約7.5件発生している計算になります。

火事・津波等の災害のリスク

火事で燃えるお札

火事や地震による津波で、紙幣が燃えてしまったり、金庫が流されてしまったら、失ったお金が戻ってくる事は有りません。(火災保険や地震保険でも現金は原則として補償されません。)

また、こうした災害時には、残念ながら火事場泥棒も発生します。(盗難の場合は火災保険で一定金額までは補償されることがあります。詳細は各損保会社に聞いてみて下さい。)

タンス預金は、悪意の有る第三者や災害等の外的要因に対して脆い、と言えますね。

現金が増える事はない

タンス預金をしていても現金は増えません。翌朝起きたら、10万円のタンス預金が11万円になっていた、なんて事は有り得ない話です。

ただただ現金を自宅に保管しておくのがタンス預金となります。そう考えると、タンス”預金”ではなく、タンス”保管”と言った方が意味的にはしっくりくるかもしれませんね。

ペイオフ対策になるって本当?

ペイオフとは、金融機関が破綻しても、その金融機関に対する「預金額1,000万円まで」と「その利息」が保護される制度です。”保護”と言うと聞こえは良いですが、言い換えると「1,000万円超の預金は保護されない」という事になります。

札束の入ったジュラルミンケース

このリスクを嫌って、ペイオフ対策としてタンス預金を選択する人もいるんですね。

念の為書いておきますが、1,000万円以内のタンス預金をペイオフ対策として行う意味は有りません。金融機関が破綻しても保護されますからね。

ただし、このペイオフは1金融機関につき1預金者を保護する制度です。たとえば、5つの金融機関に1,000万円ずつ預金していれば、5,000万円全額保護されます。

つまり、預金する金融機関を分散すれば、ペイオフのリスクを懸念する必要は無いのです。そのため、タンス預金をペイオフ対策として利用するのは、あまり意味がないと言えますね。

個人的には、ペイオフが嫌なんだったら“信託保全がバッチリな証券会社やFX業者”にお金を預けとくのが一番いいんじゃないと思うんですけどねw

タンス預金は税務署への相続税対策として有効?

まず、理解しておいて欲しいのは、タンス預金も相続資産として申告する必要が有る、という点です。現金ですからね。申告漏れ又は脱税がバレれば、通常の申告をした場合よりも多くの税金を支払う事になります(刑事罰が科される事も・・・)。

では、なぜタンス預金が相続税対策(脱税ですが)として有効と言われているのでしょうか?それは、金融機関に預金しなければ記録が残らず、タンス預金によって資産隠しが可能と言われているためです。

タンス預金による資産隠しは、昔から行われている手法で、国税局・税務署を題材にしたドラマや映画などでも1つのネタとして使われる事も多いです。ベッドのマットレスをめくったら、一面に札束が・・・なんてシーンを見た事が有るのでは?

札束を持ってほくそ笑む女性

しかし、基本的にタンス預金による資産隠しは税務署にバレます。収入と支出のバランスから相続資産の金額を想定し、それよりも明らかに少ない申告だった場合には調査が行われるからです。

そのため、税金対策をタンス預金のメリットの1つと考えている人は、考えを改めた方が良いです。そもそも犯罪ですからね。

なお、相続税の課税対象となる金額が、「3,000万円+600万円×法定相続人の人数(基礎控除額)」以下であれば、タンス預金をしていても税金が課される事はありません。

参考:国税庁「相続税の計算」

タンス預金以外に良い資金管理方法は有るのか?

ボーナスを手にして悩む女性

タンス預金には、「現金を所持しておく一定の安心感」や「ATM手数料の負担軽減」といったメリットが有ります。そのため、タンス預金が決して悪い資金管理方法と言い切る事は出来ません。

しかし、ATM手数料が無料の時間帯に利用するなど、賢く計画的に利用すれば、手数料の負担軽減はメリットとしてかなり薄くなります。また、ほぼATM手数料が無料の金融機関もあります。

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そして、タンス預金の最大のネックが、現金が増えない事です。デメリットをいくつか挙げましたが、「現金が増えない」というデメリットは可能性ではなく、必ず誰にでも起こる事です。

そう考えると、タンス預金以外の資金管理方法を選択した方が賢明ではないでしょうか?

金利は低くても銀行に預金

ほとんどの銀行の普通預金金利は、0.001%という低い水準となっていますが、それでも利息が発生する事に変わりありません。つまり、預けたお金が増える!という事です。

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また、仮に銀行強盗が発生したとしても、預金額が減る事はありません。お金と預金者は紐付けされていませんからね。この点はタンス預金の盗難リスクとの大きな違いです。

そして、1,000万円以内の預金ならペイオフで保護されるので安心です。1,000万円を超える預金の場合には、分散投資するようにして下さいね。

低い金利が嫌なら、普通預金ではなく、定期金利の利用も1つの方法です。預金期間にもよりますが、0.01%~0.2%程度の金利設定となっています。普通預金よりもだいぶマシですよね。

ペイオフ対象外の証券会社で投資

通帳を見て喜ぶ女性

証券会社はペイオフの対象外なので安心です。つまり、証券会社が倒産しても、その証券会社に預けた資産は全額保護されます。

というのも、証券会社は、「自社の資産」と「投資家の資産」を分別管理しているからです。仮に倒産したとしても、投資家の資産に影響が出る事はありません。

そのため、銀行のペイオフが嫌でタンス預金をしている人なら、そのお金を証券会社で投資に回す事を検討してみましょう。

投資によって損をする事を恐れているなら、利回りは低いですが、元本割れが無い国債を購入するのもアリですよ。

僕ならガンガン投資します。

まとめ~タンス預金は必要か?~

タンス預金について色々見てきましたが、タンス預金の必要性についてどう感じたでしょうか。

個人的には、緊急の事態に備えて一定額をタンス預金しておくのはアリだと思いますが、過度なタンス預金は不要と考えています。

やはり、タンス預金をしていても「お金が増えない」というのがオススメ出来ない最大の理由です。まさに”タンスの肥やし”ですよね(タンスに保管するわけではありませんが)。

なので、お金が余っているなら、投資に回していきましょう。

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