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出張旅費

出張旅費・出張手当(日当)の相場や適正額はいくら?


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出張旅費

先日の記事で、法人成りしたら出張旅費規程を作って整備運用すれば手取り額が増えてちょっと嬉しいですよーというお話をしましたが、今日はその続き。

出張旅費規程を導入するメリット・デメリット~日当支給で社長も従業員も合法的に手取りが増える!?(タイトルが長い・・・!)

上記記事の中で、あまりにも不適切な金額を日当やら旅費に設定していると、損金として認められず、個人の給与認定される恐れが有りますよーという話をしました。では、旅費や日当の適正額っていくらなんでしょうか?

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旅費・日当を設定する際に考慮しておくこと

出張旅費規程を策定して「旅費・日当」を設定する際に法律上でこの金額にしなさい!という取り決めは有りません。従って、自社で適切な日当等の金額を設定して運用していく事になります。考慮すべきことは以下の2点。

  • ①同業種・同規模の他社と比べて相当性が有るか
  • ②特定層に有利な旅費規程になっていないか(社長だけ日当が高額な場合とか)

■①同業種・同規模の他社と比べて相当性が有るか
基本的には、同じような業種の会社、同じような規模の会社であれば収益構造等も似ているだろうから、それを真似するのであればOKじゃないの?というセーフティー論。

一般的には同業種・同規模の会社と比較して、自分の会社の手当に正当性が有るか否か判断すると言われますが、個人的には別にそこまで固執する必要も無いかなとも思います。ただ、何かしら指摘された時に同じような金額を設定すれば反論しやすいというメリットは有りますけどね。

■②特定層に有利な旅費規程になっていないか
画一的な運用を心がける必要は有りますが、役職等によって旅費や日当の金額を変更しても問題有りません。例えば、社長を含めた役員は新幹線の移動の際にグリーン車に乗ってもOKだが、平社員は普通車しかダメとか。

社長は部下に晩飯をおごってあげないと示しも付かないので1日5,000円の日当を上げるけれども、平社員は2,500円とか。

新幹線で出張

こういう風に役職等によって支給額を変更しても良いのですが、特定の層を優遇したり不利にするような規程は認められない可能性が有るという事です。あくまでも可能性です。

例えば、役員には10万円の日当を出すけれど平社員には100円しか出さないというのは認められないでしょう。(合理的な理由が有れば認められるかもしれませんが。)

まぁ【常識的に考えて配分が正しく行われているか否か】で考えていく必要が有ります。

もちろん、出張旅費規程をちゃんと整備して、規程に基いて適切に書類を作ったり承認するという作業は言わずもがなです。

日当や出張旅費の相場について

2013年7月に産労総合研究所によって行われた「2013年度国内・海外出張旅費調査」によると日当や出張旅費の平均・相場は以下のようになっています。

■国内宿泊出張の日当支給額(全国一律同額の場合)
国内宿泊出張における日当の平均支給額

大体社長クラスで5,000円。一般社員だと2,500円くらいですね。僕も平サラリーマン時代の時の1日の宿泊日当が2,500円だったので、うちの会社は非常に平均的だったようです。

■国内宿泊出張の宿泊料上限額(地域で差がある場合は一番高い金額)
国内宿泊料

社長さんで16,000円程度。平社員で9,840円。(なぜ係長クラスのほうが一般社員の宿泊料上限よりも少ないのか気になりますね笑) うちは東京出張だと平社員でも12,000円の宿泊費を認めてくれていたので、世間相場よりも少し高い額でございました。

大体の相場観は掴めましたかね。産労総合研究所の調査結果では他にも海外の場合の日当相場なども見れますので、細かいデータは下記を参照して下さい。(規模別のデータなどは「労務事情」という冊子を買わないと見れないようですけど。)

2013年度 国内・海外出張旅費調査 – 産労総合研究所

適正額はいくらか?

手当の金額の適正額はその会社に状況にも依存するので、僕が「貴方の会社の場合、適正額は◯◯円です!」とは全くもって言えないのですが、ネットで調べていると結構多めの金額を設定しても税務調査で否認されなかったという記事が有ります。

もしかしたら、設定する際の参考になるかもしれませんので紹介しておきます。(基本的には社長クラスの日当等の設定の場合と考えて下さい。)

■参考1個目

参考まで、あるセミナーで知り合った九州の税理士さんのコメントをご紹介します。「国内出張の日当で 1 日 2 万 5,000 円、海外出張の日当で 1 日5万円、宿泊代は 1 泊 3 万円くらいまでなら、大丈夫じゃない」

(引用元:旅費規程、出張手当の額を決める際はここがポイント!-大川会計事務所)

■参考2個目

さて、税務調査で実際にあったお話をします。
(守秘義務の関係で内容は若干変えてあります。)
その会社は社長の日当の金額を、
1日あたり30,000円とかなり多額に決めていました。
税務調査では、当然、調査官から指摘されました。

「他の社員と比べて高すぎますね」
さらに、
「総理大臣の日当は3,800円ですよ」
とたたみかけてきました。

(引用元:日当のポイント(2011年6月28日) | 落合会計事務所)

参考の2個目は実際に税務調査で話し合われた事例だそうです。他の社員と比べて高すぎる!総理大臣でも日当はこんなに安いぞ!という理由で難癖付けられたけど、色々抗弁してたら翌期以降に引き下げる必要は有るものの、今までの分はOKにしてもらったそうです。

3万円も日当貰えたら嬉しいですねー。

考え方によっては「日当や出張旅費の相場」セクションで紹介している金額より、かなり高めでも認定される可能性は有りますね。というわけで今日は終了!

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